特集ページ食品東証プライム証券コード 2267

ヤクルト本社の業績・歴史・IR要約

Yakult Honsha Co.,Ltd. ・ 証券コード 2267 ・ 確認日 2026/10/31

「乳酸菌 シロタ株」を世界39の国と地域へ。国内の競争激化で減益が続く乳酸菌飲料の雄

3行でわかるヤクルト本社

  1. ヤクルト本社は乳酸菌 シロタ株を核とする乳製品メーカーで、国内はヤクルトレディの宅配網、海外は39の国と地域で「ヤクルト」を販売する。
  2. 2026年3月期は国内の競争激化で営業利益が18.4%減の452億円と減益が続いたが、自己資本比率66.4%と財務の厚みは健在。
  3. 中期経営計画(2025-2030)は2030年度に売上高7,000億円・営業利益900億円を掲げ、累進配当と総還元性向70%を目安とする株主還元を進める。

IRかんたん要約 — 2026年3月期 決算の要約

2026年3月期
  • 売上高は486,425百万円(前期比2.7%減)、営業利益は45,185百万円(同18.4%減)と減収減益。国内で乳製品・清涼飲料とも前年を下回ったことが主因
  • 海外は米国・中国が好調だったが、全体では売上高240,024百万円と微減。1日平均販売本数は約2,960万本
  • 経常利益は61,084百万円(同19.5%減)となった一方、親会社株主に帰属する当期純利益は44,228百万円(同2.9%減)にとどめた
  • 自己資本比率は66.4%と高水準。累進配当方針のもと年間配当は70円(前期比6円増、うち記念配当4円)に増配した
  • 2027年3月期の通期予想は売上高527,000百万円、営業利益44,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益46,500百万円

出典: 2026年3月期 決算短信(2026年5月12日開示、TDNet開示PDF)に基づく要約 (2026/10/31確認)。予想を含む項目は、発表時点の見通しとして記載しています。

数字で見るヤクルト本社

売上高4,864億円2026年3月期
営業利益452億円2026年3月期
当期利益442億円2026年3月期
平均年収855万円2026年3月期(提出会社単体の平均年間給与)
平均年齢41.7歳2026年3月期(提出会社単体)
平均勤続年数17.7年2026年3月期(提出会社単体)
従業員数(連結)29,618人連結従業員数(2026年3月期)

確認できていない項目(平均年収など)は、推定で埋めずに表示していません。各数値の出典はページ末尾の「出典・確認日」にまとめています。

経営データ — 収益性・健全性・配当

営業利益率
9.3%
2026年3月期 ・ 0〜60%の目盛り
ROE(自己資本利益率)
7.5%
2026年3月期 ・ 0〜40%の目盛り
自己資本比率
66.4%
2026年3月期 ・ 0〜100%の目盛り
配当性向(2026年3月期)
配当性向46.4%
  • 配当46.4%
  • 内部留保など53.6%

ゲージの目盛りは指標ごとに固定です(営業利益率0〜60%、ROE 0〜40%、自己資本比率0〜100%)。ROE・自己資本比率は決算短信等の開示値、営業利益率は売上と営業利益から算出した派生値です。

有利子負債と現金(2026年3月期)

有利子負債の算入範囲: 短期借入金49,232+1年内返済予定の長期借入金3,064+長期借入金51,104(社債なし、リース債務を除く。決算短信の連結貸借対照表)

実質無借金: 有利子負債が現金及び現金同等物を下回っています(このサイトの判定式: 有利子負債 < 現金及び現金同等物)

総資産9,126億円2026年3月期
自己資本6,062億円2026年3月期
年間配当(1株当たり)70円2026年3月期

業績予想 — 2027年3月期 通期予想(決算短信)

売上高:実績と通期予想

予想は直近の本決算短信に記載された会社予想です。実績値との比較のために並べています。

売上高(予想)5,270億円2027年3月期 通期予想(決算短信)
営業利益(予想)440億円2027年3月期 通期予想(決算短信)
当期利益(予想)465億円2027年3月期 通期予想(決算短信)

業績予想は決算短信の発表時点の見通しで、実際の結果とは異なる場合があります。

株価・市場データ(参考値)

株価2,787円2026-10-30時点
PER18.49倍2026-10-30時点
時価総額8,438億円2026-10-30時点
配当利回り2.58%2026-10-30時点

2026-10-30時点の参考値です(出典: みんかぶ)。株価は日々変動します。

成り立ち — 年表

  1. 1935年

    福岡市で「代田保護菌研究所」が発足(事業の起源)。各地で独立した企業体が「ヤクルト」を展開した

  2. 1955年

    ヤクルト企業全体を指導・統括する組織として株式会社ヤクルト本社を設立(実質上の存続会社)

  3. 1964年

    グループ初の海外事業所として台湾ヤクルトが営業開始

  4. 1969年

    株式会社サンケイアトムズ(現・株式会社ヤクルト球団)の株式を取得しプロ野球興行に参入

  5. 1980年

    東京証券取引所市場第二部に上場(1981年に第一部へ)

  6. 2004年

    ダノン(仏)と戦略提携契約を締結(2013年に終了し協業の覚書へ移行)

  7. 2016年

    新しい中央研究所が完成(国立市、7研究棟体制)

  8. 2020年

    本店を東京都港区海岸1丁目10番30号に移転

事業とシェア

事業別売上高の構成比(2026年3月期)
売上構成3事業
  • 飲料および食品製造販売事業(日本)46.1%2,296億円
  • 飲料および食品製造販売事業(海外)48.2%2,400億円
  • その他事業5.7%284億円

構成比は、事業別売上高を確認できた事業の合計を100%として算出したものです(連結売上高に対する割合とは異なる場合があります)。金額は各事業の売上高で、対象期・出典は下記の各事業の説明に記載しています。

各事業の詳しい説明は折りたたんでいます。事業名をタップすると開きます。

飲料および食品製造販売事業(日本)

「Yakult1000」類や「Newヤクルト」などの乳製品乳酸菌飲料を、ヤクルトレディによる宅配と店頭の両チャネルで販売。清涼飲料「タフマン」等も含む。競合商品の台頭と物価上昇の影響で前期比5.5%減となった。

規模・シェアなど
売上高2,296億円
飲料および食品製造販売事業(海外)

39の国と地域で「ヤクルト」を製造・販売し、1日平均販売本数は約2,960万本。米国と中国が好調だった一方、全体では為替の影響もあり微減となった。海外事業所は26事業所。

規模・シェアなど
売上高2,400億円(米州911億円・アジア/オセアニア1,362億円・ヨーロッパ127億円)
その他事業

化粧品(ラクトデュウ、パラビオ等)の製造販売と、東京ヤクルトスワローズのプロ野球興行など。化粧品は前期並み、プロ野球興行は入場者数が増加した。

規模・シェアなど
売上高284億円

市場シェアは、出典を明示できる調査が確認できていないため掲載していません。

グループ・子会社・海外展開

子会社・関連会社(連結子会社など 70社)

  • 東京ヤクルト販売
  • 株式会社ヤクルト球団
  • 中国ヤクルト
  • 広州ヤクルト
  • ヨーロッパヤクルト
  • アメリカヤクルト
  • ブラジルヤクルト商工

出典: 有価証券報告書 関係会社の状況(連結子会社70社、関連会社18社)。主要な子会社のみ抜粋しています。

海外展開

出典:

今後の計画 —

    出典: 。計画・目標は会社発表時点のもので、達成を保証するものではありません。

    特徴

    • 1935年に福岡で発足した「代田保護菌研究所」が起源。

      続きを読む

      乳酸菌 シロタ株の研究と普及を事業の根幹とする

    • 「ヤクルト」ブランドは2025年10月に「最大の乳酸飲料/乳酸菌飲料ブランド(最新年間売上2024年)」

      続きを読む

      としてギネス世界記録に認定された

    • 国内販売は全国106社のヤクルト販売会社とヤクルトレディによる宅配網が担う独自モデル

    • 自己資本比率66.4%と財務は堅固。

      続きを読む

      累進配当を基本方針とし、総還元性向70%を目安に自己株式取得も機動的に実施

    • 中期経営計画(2025-2030)では2030年度に売上高7,000億円・営業利益900億円

      続きを読む

      ・グローバル乳本数4,500万本/日を目指す

    トホホな失敗と、そこからの教訓

    2026年10月、同社ホームページへの第三者による不正アクセスが発覚し、問い合わせフォーム利用者など約4万件の個人情報が外部に漏えいしたことを公式に発表した(2026年10月26日・30日の公式発表)。同社は公式サイトの機能を停止し、個人情報保護委員会への報告と警察への相談を行った。また業績面でも、国内での競合商品の台頭などにより営業利益は2024年3月期の634億円から2026年3月期は452億円まで減少が続いている。

    読み方:

    出典: undefined (2026/10/31確認)

    企業トリビア

    現在のヤクルト本社は法律上、1949年設立の別会社が1955年設立の旧ヤクルト本社を1972年に吸収合併して存続した形になっており、有報では「実質上の存続会社は旧ヤクルト本社」と明記されている。

    東京ヤクルトスワローズの源流は1969年に取得したサンケイアトムズ。プロ野球球団を持つ食品メーカーとして知られる。

    ライバル企業 — 食品の掲載企業

    同じ業界カテゴリ(食品)の掲載企業です。数字は各社の対象期が異なる場合があるため、各社のページで対象期とあわせて確認してください。

    企業売上高営業利益率ROE平均年収
    ヤクルト本社東証プライム4,864億円9.3%7.5%855万円
    味の素東証プライム1兆5,837億円—17.7%—
    アサヒグループホールディングス東証プライム2兆8,947億円6.4%4.3%1,335.2万円
    カルビー東証プライム3,402億円7.7%8.3%686万円
    コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス株式会社東証プライム8,938億円-8.1%-12%—
    江崎グリコ東証プライム3,614億円2.4%1.8%860万円
    不二製油東証プライム7,723億円3.9%5%833万円

    よくある質問

    ヤクルト本社の最新の売上高・利益はいくらですか?

    2026年3月期の連結売上高は4,864億2,500万円(前期比2.7%減)、営業利益は451億8,500万円(同18.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は442億2,800万円(同2.9%減)でした(2026年3月期決算短信)。

    配当金はいくらですか?

    2026年3月期の年間配当は70円(中間33円+期末37円、期末には創業90周年記念配当4円を含む)で、配当性向は46.4%です。2027年3月期は72円への増配を予定しています(2026年3月期決算短信)。

    平均年収や従業員数はどのくらいですか?

    提出会社(単体)の平均年間給与は854万9,009円、平均年齢41.7歳、平均勤続年数17.7年です。連結従業員数は29,618名です(2026年3月期有価証券報告書)。

    海外ではどのくらい売れているのですか?

    海外では26の事業所を中心に39の国と地域で販売し、2026年3月期の1日平均販売本数は約2,960万本です。海外の売上高は米州911億円、アジア・オセアニア1,362億円、ヨーロッパ127億円でした(2026年3月期決算短信)。

    ヤクルト本社のROE(自己資本利益率)は?

    2026年3月期のROEは7.5%です(出典: 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(TDNet開示PDF))。

    ヤクルト本社の自己資本比率は?

    2026年3月期の自己資本比率は66.4%です(出典: 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(TDNet開示PDF))。

    ヤクルト本社は実質無借金ですか?

    2026年3月期の有利子負債は1,034億円、現金及び現金同等物は1,650億円で、有利子負債が現金を下回るため、このサイトの判定(有利子負債<現金及び現金同等物)では実質無借金にあたります(出典: 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(TDNet開示PDF))。

    同じ業界の企業と、次に読む

    出典・確認日(4件)

    このページの最終確認日は 2026/10/31 です。数値が変わる資料(決算・有報)は、新しい発表を確認し次第差し替えます。出典は折りたたんでいますが、構造化データにも出典つきで保持しています。