特集ページ海運業東証プライム証券コード 9110

NSユナイテッド海運の業績・歴史・IR要約

NS UNITED KAIUN KAISHA, LTD. ・ 証券コード 9110 ・ 確認日 2026/10/31

日本製鉄と日本郵船を大株主とする、鉄鋼原料輸送に強い外航海運大手

3行でわかるNSユナイテッド海運

  1. NSユナイテッド海運は、鉄鉱石・石炭などの鉄鋼原料や鉄鋼製品、LPGなどを運ぶ外航海運を主力とする海運会社で、日本製鉄と日本郵船が大株主の関連会社である。
  2. 最大の顧客は日本製鉄で、2026年3月期の売上高の約45%を日本製鉄向けが占める。外航・内航あわせて約210隻を運航する。
  3. 2026年7月には、日本郵船による完全子会社化に向けた公開買付けへの賛同が表明され、上場廃止に向けた手続きが進んでいる(2026年10月31日時点)。

IRかんたん要約 — 2026年3月期 決算の要約

2026年3月期
  • 売上高は前期比7.1%減の229,784百万円、営業利益は20,529百万円となった一方、船舶売却益の計上などで親会社株主に帰属する当期純利益は前期比29.4%増の24,095百万円となった
  • 年間配当は310円(中間105円・期末205円)。期末配当は2026年1月の修正予想から45円増配された
  • 自己資本比率は63.2%と高く、現金及び現金同等物の期末残高は65,625百万円に達した
  • 2027年3月期は売上高242,000百万円、営業利益26,500百万円、純利益25,000百万円へ上方修正された(第1四半期決算時)。一方、2027年3月期の配当予想は公開買付けを背景に無配へ修正された

出典: 有価証券報告書(Financial Report 2026)および2027年3月期 第1四半期決算短信 (2026/10/31確認)。予想を含む項目は、発表時点の見通しとして記載しています。

数字で見るNSユナイテッド海運

売上高2,298億円2026年3月期
営業利益205億円2026年3月期
当期利益241億円2026年3月期

確認できていない項目(平均年収など)は、推定で埋めずに表示していません。各数値の出典はページ末尾の「出典・確認日」にまとめています。

経営データ — 収益性・健全性・配当

営業利益率
8.9%
2026年3月期 ・ 0〜60%の目盛り
ROE(自己資本利益率)
13.8%
2026年3月期 ・ 0〜40%の目盛り
自己資本比率
63.2%
2026年3月期 ・ 0〜100%の目盛り
配当性向(2026年3月期)
配当性向30.3%
  • 配当30.3%
  • 内部留保など69.7%

ゲージの目盛りは指標ごとに固定です(営業利益率0〜60%、ROE 0〜40%、自己資本比率0〜100%)。ROE・自己資本比率は決算短信等の開示値、営業利益率は売上と営業利益から算出した派生値です。

有利子負債と現金(2026年3月期)

有利子負債の算入範囲: 2026年3月末の連結BSより短期借入金15,588百万円+長期借入金48,014百万円。社債の発行はなく、2026年3月末時点ではリース債務の別掲もない

実質無借金: 有利子負債が現金及び現金同等物を下回っています(このサイトの判定式: 有利子負債 < 現金及び現金同等物)

総資産2,964億円2026年3月期
自己資本1,872億円2026年3月期
年間配当(1株当たり)310円2026年3月期

業績予想 — 2027年3月期 通期予想(決算短信)

売上高:実績と通期予想

予想は直近の本決算短信に記載された会社予想です。実績値との比較のために並べています。

売上高(予想)2,420億円2027年3月期 通期予想(決算短信)
営業利益(予想)265億円2027年3月期 通期予想(決算短信)
当期利益(予想)250億円2027年3月期 通期予想(決算短信)

業績予想は決算短信の発表時点の見通しで、実際の結果とは異なる場合があります。

株価・市場データ(参考値)

株価10,540円2026-10-30時点
PER10.3倍2026-10-30時点
時価総額2,484億円2026-10-30時点
配当利回り2.94%2026-10-30時点

2026-10-30時点の参考値です(出典: Finnhub集計(2026-10-30終値10,540円、時価総額2,483.8億円)。PERは株価÷2026年3月期EPS約1,022.5円、配当利回りは年間配当310円÷株価で算出した参考値。株価は日本郵船の公開買付価格10,600円に近接している)。株価は日々変動します。

成り立ち — 年表

  1. 1950

    日本製鐵の海運部門の後継会社として日鐵汽船株式会社を設立

  2. 2010

    新和海運と日鉄海運が合併し、NSユナイテッド海運株式会社に改称

  3. 2025

    本社を千代田区大手町の大手町プレイスへ移転

  4. 2026

    日本郵船による公開買付けへの賛同・応募推奨を決議(成立後は日本製鉄保有株の自己株式取得も予定され、非公開化の見込み)

事業とシェア

事業別売上高の構成比(2026年3月期)
売上構成3事業
  • 外航海運事業85.6%1,971億円
  • 内航海運事業14.2%327億円
  • その他0.2%5億円

構成比は、事業別売上高を確認できた事業の合計を100%として算出したものです(連結売上高に対する割合とは異なる場合があります)。金額は各事業の売上高で、対象期・出典は下記の各事業の説明に記載しています。

各事業の詳しい説明は折りたたんでいます。事業名をタップすると開きます。

外航海運事業

ばら積み船による鉄鉱石・石炭・鉄鋼製品・非鉄金属鉱石の輸送、タンカーによるLPG輸送、船舶の貸渡しなどを行う主力事業。日本製鉄向けの鉄鋼原料輸送が中核

規模・シェアなど
2026年3月期の外部売上高197,062百万円・セグメント利益15,489百万円(売上高の約86%)
内航海運事業

国内航路での鉄鋼製品・石灰石・セメントの輸送や、LPG・LNG等のタンカー輸送、船舶の貸渡しを行う

規模・シェアなど
2026年3月期の外部売上高32,722百万円・セグメント利益5,041百万円
その他

情報サービス業など海運周辺の事業

規模・シェアなど
情報サービス業等(外部売上高は僅少、内部売上高483百万円)

市場シェアは、出典を明示できる調査が確認できていないため掲載していません。

グループ・子会社・海外展開

系列・グループ: 日本製鉄・日本郵船の関連会社

有価証券報告書の関連当事者情報で、日本製鉄が議決権の33.43%を保有する「その他の関係会社」とされる。日本郵船も大株主(約18.55%)で、両社の持分法適用関連会社と位置づけられる

出典: 有価証券報告書(Financial Report 2026)関連当事者情報

海外展開

有価証券報告書の地域別売上高(積地ベース)では、日本66,607百万円に対し、北南米72,259百万円(うちブラジル21,186百万円)、豪州56,955百万円、アジア26,484百万円などで、海外向けが約7割を占める

今後の計画 — 中期経営計画「FORWARD 2030 II」

2024年度開始の計画期間
  • 営業利益200億円以上
  • ROE10%以上
  • Net DER1.0倍以下

出典: 事業報告書(2025年度)代表取締役社長メッセージ。計画・目標は会社発表時点のもので、達成を保証するものではありません。

特徴

  • 日本製鉄向け輸送が売上高の約45%を占める

    続きを読む

    鉄鋼サプライチェーン密着型の事業構造

  • 自己資本比率63.2%と海運会社としては高い財務健全性を持ち

    続きを読む

    中期経営計画ではNet DER1.0倍以下を掲げる

  • 2027年3月期第1四半期には営業利益が前年同期比96.6%増となるなど

    続きを読む

    市況と円安の追い風を受けた

企業トリビア

最大の顧客である日本製鉄向けの売上高は104,420百万円で、2026年3月期の連結売上高の約45%を占める

2025年10月に本社を大手町ファーストスクエアから大手町プレイス(千代田区大手町二丁目)へ移転した

ライバル企業 — 海運業の掲載企業

同じ業界カテゴリ(海運業)の掲載企業です。数字は各社の対象期が異なる場合があるため、各社のページで対象期とあわせて確認してください。

企業売上高営業利益率ROE平均年収
NSユナイテッド海運東証プライム2,298億円8.9%13.8%—
飯野海運東証プライム1,273億円10.6%10.1%—
川崎汽船東証プライム1兆184億円8.3%7.7%1,450万円
商船三井東証プライム1兆8,251億円7%7.7%1,659.9万円
日本郵船東証プライム2兆4,237億円5.7%7.1%1,554.5万円

よくある質問

なぜ上場廃止の予定なのですか

大株主の日本郵船が2026年7月31日、NSユナイテッド海運の完全子会社化を目的とした公開買付けの開始予定を公表し、同社取締役会は賛同と応募推奨を決議しました。成立後の一連の手続きを経て上場廃止となる予定です(第1四半期決算短信の重要な後発事象注記)。

2027年3月期の配当予想がゼロなのはなぜですか

公開買付けの開始予定を受け、2027年3月期の配当予想は無配に修正されました。2026年3月期は年間310円(中間105円・期末205円)の配当でした。

主力の輸送品目は何ですか

鉄鉱石・石炭などの鉄鋼原料と鉄鋼製品です。最大顧客の日本製鉄向けが売上高の約45%を占め、外航海運事業が売上高の約86%を稼いでいます。

NSユナイテッド海運のROE(自己資本利益率)は?

2026年3月期のROEは13.8%です(出典: 2027年3月期 第1四半期決算短信(TDnet転載))。

NSユナイテッド海運の自己資本比率は?

2026年3月期の自己資本比率は63.2%です(出典: 2027年3月期 第1四半期決算短信(TDnet転載))。

NSユナイテッド海運は実質無借金ですか?

2026年3月期の有利子負債は636億円、現金及び現金同等物は656億円で、有利子負債が現金を下回るため、このサイトの判定(有利子負債<現金及び現金同等物)では実質無借金にあたります(出典: 2027年3月期 第1四半期決算短信(TDnet転載))。

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出典・確認日(4件)

このページの最終確認日は 2026/10/31 です。数値が変わる資料(決算・有報)は、新しい発表を確認し次第差し替えます。出典は折りたたんでいますが、構造化データにも出典つきで保持しています。