1960年に日本初の加圧式内航LPG船、1963年に外航LPG船による輸送を開始しており、液化ガス輸送で60年以上の実績を持つ
飯野海運の業績・歴史・IR要約
Iino Kaiun Kaisha, Ltd. ・ 証券コード 9119 ・ 確認日 2026/10/31
タンカー輸送と都心オフィス賃貸、二つの柱で稼ぐ1899年創業の海運会社
3行でわかる飯野海運
- 飯野海運は1899年に京都府舞鶴で創業した海運会社で、ケミカルタンカーや液化ガス船などの不定期船タンカー事業を中核とする。
- 海運では中東と中国を結ぶトレードを得意とし、資源・エネルギー輸送に特化する一方、本社ビル「飯野ビルディング」などの不動産賃貸がもう一つの収益の柱になっている。
- 2026年3月期は売上高1,272億9,500万円、営業利益134億3,900万円で、配当性向40%と1株30円の下限配当を掲げる新中期経営計画をスタートさせた。
IRかんたん要約 — 2026年3月期 決算の要約
- 売上高は前期比10.3%減の127,295百万円、営業利益は13,439百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は15,391百万円となった
- セグメント別では外航海運事業の売上高が102,464百万円・利益8,786百万円、不動産事業が売上高14,180百万円・利益4,350百万円と、海運と不動産の両輪で稼ぐ構造が続いた
- 年間配当は59円(中間24円・期末35円)で配当性向は40.6%。自己資本比率は45.6%、ROEは10.1%だった
- 2027年3月期は売上高129,000百万円、営業利益9,100百万円、純利益12,100百万円を予想する(ホルムズ海峡の再開前提とVLCC売却益の計上を含む)
出典: 2026年3月期 決算短信(2026年5月8日公表) (2026/10/31確認)。予想を含む項目は、発表時点の見通しとして記載しています。
数字で見る飯野海運
確認できていない項目(平均年収など)は、推定で埋めずに表示していません。各数値の出典はページ末尾の「出典・確認日」にまとめています。
経営データ — 収益性・健全性・配当
- 配当40.6%
- 内部留保など59.4%
ゲージの目盛りは指標ごとに固定です(営業利益率0〜60%、ROE 0〜40%、自己資本比率0〜100%)。ROE・自己資本比率は決算短信等の開示値、営業利益率は売上と営業利益から算出した派生値です。
有利子負債の算入範囲: 2026年3月末の連結BSより短期借入金25,516百万円+長期借入金116,204百万円+リース債務(流動)998百万円+リース債務(固定)386百万円。社債の発行残高はない
有利子負債が現金及び現金同等物を上回っています(判定式: 有利子負債 < 現金及び現金同等物 の場合は実質無借金と表示)
業績予想 — 2027年3月期 通期予想(決算短信)
予想は直近の本決算短信に記載された会社予想です。実績値との比較のために並べています。
業績予想は決算短信の発表時点の見通しで、実際の結果とは異なる場合があります。
株価・市場データ(参考値)
2026-10-30時点の参考値です(出典: Finnhub集計(2026-10-30終値1,662円、時価総額1,750億円)。PERは株価÷2026年3月期EPS145.47円、配当利回りは年間配当59円÷株価で算出した参考値)。株価は日々変動します。
成り立ち — 年表
- 1899
飯野寅吉が京都府舞鶴に飯野商会を創業(石炭のはしけ輸送と港湾荷役)
- 1944
飯野海運産業から飯野海運株式会社へ改称(現社名)
- 1960
日本初の加圧式内航LPG船による輸送を開始(1963年には外航LPG船の輸送も開始)
- 2011
新本社ビル「飯野ビルディング」が竣工し、本社を内幸町へ移転
- 2026
新中期経営計画「Transformation for a Sustainable Future」(2026年4月〜2031年3月)を開始
事業とシェア
- 外航海運事業80.5%1,025億円
- 内航・近海海運事業8.4%108億円
- 不動産事業11.1%142億円
構成比は、事業別売上高を確認できた事業の合計を100%として算出したものです(連結売上高に対する割合とは異なる場合があります)。金額は各事業の売上高で、対象期・出典は下記の各事業の説明に記載しています。
各事業の詳しい説明は折りたたんでいます。事業名をタップすると開きます。
外航海運事業売上構成比 80.5%
ケミカルタンカー、大型ガス船(VLGC)、原油タンカー(VLCC)、ドライバルク船などによる資源・エネルギー輸送が主力。中東と中国を結ぶトレードを得意とし、ステンレスタンカーなどを張り付けて運航する
- 規模・シェアなど
- 2026年3月期のセグメント売上高102,464百万円・セグメント利益8,786百万円(内部取引を含む)
内航・近海海運事業売上構成比 8.4%
国内および近海でのケミカル・ガス等の輸送を担う。1960年に日本初の加圧式内航LPG船による輸送を開始した事業領域
- 規模・シェアなど
- 2026年3月期のセグメント売上高10,764百万円・セグメント利益303百万円(内部取引を含む)
不動産事業売上構成比 11.1%
本社が入る飯野ビルディング(東京都千代田区内幸町、2011年竣工)をはじめとするオフィスビルの賃貸・運営。営業利益の約3割を稼ぐ安定収益源
- 規模・シェアなど
- 2026年3月期のセグメント売上高14,180百万円・セグメント利益4,350百万円(内部取引を含む)
市場シェアは、出典を明示できる調査が確認できていないため掲載していません。
今後の計画 — 中期経営計画「Transformation for a Sustainable Future」
- 5年間で約2,000億円の成長投資
- 配当性向40%
- 1株当たり配当金の下限30円
出典: 2026年3月期 決算短信・中期経営計画の公表資料。計画・目標は会社発表時点のもので、達成を保証するものではありません。
特徴
ケミカル船・液化ガス船を中心としたタンカー特化型の船隊構成で
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エネルギー輸送に強みを持つ
海運の市況変動を不動産事業の安定収益が下支えする「両輪」経営
新中期経営計画では配当性向40%と1株当たり30円の下限配当を掲げ
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5年間で約2,000億円の投資を計画する
企業トリビア
本社を置く飯野ビルディングは自社保有のオフィスビルで、不動産事業の中核資産になっている
ライバル企業 — 海運業の掲載企業
同じ業界カテゴリ(海運業)の掲載企業です。数字は各社の対象期が異なる場合があるため、各社のページで対象期とあわせて確認してください。
| 企業 | 売上高 | 営業利益率 | ROE | 平均年収 |
|---|---|---|---|---|
| 飯野海運東証プライム | 1,273億円 | 10.6% | 10.1% | — |
| 川崎汽船東証プライム | 1兆184億円 | 8.3% | 7.7% | 1,450万円 |
| NSユナイテッド海運東証プライム | 2,298億円 | 8.9% | 13.8% | — |
| 商船三井東証プライム | 1兆8,251億円 | 7% | 7.7% | 1,659.9万円 |
| 日本郵船東証プライム | 2兆4,237億円 | 5.7% | 7.1% | 1,554.5万円 |
よくある質問
飯野海運の主力事業は何ですか
ケミカルタンカーや大型ガス船などによる外航海運事業です。2026年3月期のセグメント売上高は102,464百万円(内部取引を含む)で、資源・エネルギー輸送、とくに中東と中国を結ぶトレードを得意としています。
海運以外の事業はありますか
不動産事業があります。本社ビル「飯野ビルディング」などのオフィス賃貸で、2026年3月期のセグメント利益は4,350百万円と営業利益の約3割を占め、海運市況の変動を補う安定収益源です。
配当方針はどうなっていますか
2026年3月期の年間配当は59円で配当性向は40.6%でした。新中期経営計画では配当性向40%と1株30円の下限配当を掲げています。2027年3月期の予想配当は46円です。
飯野海運のROE(自己資本利益率)は?
2026年3月期のROEは10.1%です(出典: 2026年3月期 決算短信)。
飯野海運の自己資本比率は?
2026年3月期の自己資本比率は45.6%です(出典: 2026年3月期 決算短信)。
飯野海運は実質無借金ですか?
2026年3月期の有利子負債は1,431億円、現金及び現金同等物は141億円です。このサイトの判定(有利子負債<現金及び現金同等物)では実質無借金にはあたりません(出典: 2026年3月期 決算短信)。
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出典・確認日(3件)
このページの最終確認日は 2026/10/31 です。数値が変わる資料(決算・有報)は、新しい発表を確認し次第差し替えます。出典は折りたたんでいますが、構造化データにも出典つきで保持しています。
- 2026年3月期 決算短信 (2026/10/31確認)
- 公式サイト 沿革(History of IINO LINES) (2026/10/31確認)
- Finnhub集計(2026-10-30終値1,662円、時価総額1,750億円)。PERは株価÷2026年3月期EPS145.47円、配当利回りは年間配当59円÷株価で算出した参考値 (2026/10/31確認)