特集ページ海運業東証プライム証券コード 9119

飯野海運の業績・歴史・IR要約

Iino Kaiun Kaisha, Ltd. ・ 証券コード 9119 ・ 確認日 2026/10/31

タンカー輸送と都心オフィス賃貸、二つの柱で稼ぐ1899年創業の海運会社

3行でわかる飯野海運

  1. 飯野海運は1899年に京都府舞鶴で創業した海運会社で、ケミカルタンカーや液化ガス船などの不定期船タンカー事業を中核とする。
  2. 海運では中東と中国を結ぶトレードを得意とし、資源・エネルギー輸送に特化する一方、本社ビル「飯野ビルディング」などの不動産賃貸がもう一つの収益の柱になっている。
  3. 2026年3月期は売上高1,272億9,500万円、営業利益134億3,900万円で、配当性向40%と1株30円の下限配当を掲げる新中期経営計画をスタートさせた。

IRかんたん要約 — 2026年3月期 決算の要約

2026年3月期
  • 売上高は前期比10.3%減の127,295百万円、営業利益は13,439百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は15,391百万円となった
  • セグメント別では外航海運事業の売上高が102,464百万円・利益8,786百万円、不動産事業が売上高14,180百万円・利益4,350百万円と、海運と不動産の両輪で稼ぐ構造が続いた
  • 年間配当は59円(中間24円・期末35円)で配当性向は40.6%。自己資本比率は45.6%、ROEは10.1%だった
  • 2027年3月期は売上高129,000百万円、営業利益9,100百万円、純利益12,100百万円を予想する(ホルムズ海峡の再開前提とVLCC売却益の計上を含む)

出典: 2026年3月期 決算短信(2026年5月8日公表) (2026/10/31確認)。予想を含む項目は、発表時点の見通しとして記載しています。

数字で見る飯野海運

売上高1,273億円2026年3月期
営業利益134億円2026年3月期
当期利益154億円2026年3月期

確認できていない項目(平均年収など)は、推定で埋めずに表示していません。各数値の出典はページ末尾の「出典・確認日」にまとめています。

経営データ — 収益性・健全性・配当

営業利益率
10.6%
2026年3月期 ・ 0〜60%の目盛り
ROE(自己資本利益率)
10.1%
2026年3月期 ・ 0〜40%の目盛り
自己資本比率
45.6%
2026年3月期 ・ 0〜100%の目盛り
配当性向(2026年3月期)
配当性向40.6%
  • 配当40.6%
  • 内部留保など59.4%

ゲージの目盛りは指標ごとに固定です(営業利益率0〜60%、ROE 0〜40%、自己資本比率0〜100%)。ROE・自己資本比率は決算短信等の開示値、営業利益率は売上と営業利益から算出した派生値です。

有利子負債と現金(2026年3月期)

有利子負債の算入範囲: 2026年3月末の連結BSより短期借入金25,516百万円+長期借入金116,204百万円+リース債務(流動)998百万円+リース債務(固定)386百万円。社債の発行残高はない

有利子負債が現金及び現金同等物を上回っています(判定式: 有利子負債 < 現金及び現金同等物 の場合は実質無借金と表示)

総資産3,467億円2026年3月期
自己資本1,582億円2026年3月期
年間配当(1株当たり)59円2026年3月期

業績予想 — 2027年3月期 通期予想(決算短信)

売上高:実績と通期予想

予想は直近の本決算短信に記載された会社予想です。実績値との比較のために並べています。

売上高(予想)1,290億円2027年3月期 通期予想(決算短信)
営業利益(予想)91億円2027年3月期 通期予想(決算短信)
当期利益(予想)121億円2027年3月期 通期予想(決算短信)

業績予想は決算短信の発表時点の見通しで、実際の結果とは異なる場合があります。

株価・市場データ(参考値)

株価1,662円2026-10-30時点
PER11.4倍2026-10-30時点
時価総額1,750億円2026-10-30時点
配当利回り3.55%2026-10-30時点

2026-10-30時点の参考値です(出典: Finnhub集計(2026-10-30終値1,662円、時価総額1,750億円)。PERは株価÷2026年3月期EPS145.47円、配当利回りは年間配当59円÷株価で算出した参考値)。株価は日々変動します。

成り立ち — 年表

  1. 1899

    飯野寅吉が京都府舞鶴に飯野商会を創業(石炭のはしけ輸送と港湾荷役)

  2. 1944

    飯野海運産業から飯野海運株式会社へ改称(現社名)

  3. 1960

    日本初の加圧式内航LPG船による輸送を開始(1963年には外航LPG船の輸送も開始)

  4. 2011

    新本社ビル「飯野ビルディング」が竣工し、本社を内幸町へ移転

  5. 2026

    新中期経営計画「Transformation for a Sustainable Future」(2026年4月〜2031年3月)を開始

事業とシェア

事業別売上高の構成比(2026年3月期)
売上構成3事業
  • 外航海運事業80.5%1,025億円
  • 内航・近海海運事業8.4%108億円
  • 不動産事業11.1%142億円

構成比は、事業別売上高を確認できた事業の合計を100%として算出したものです(連結売上高に対する割合とは異なる場合があります)。金額は各事業の売上高で、対象期・出典は下記の各事業の説明に記載しています。

各事業の詳しい説明は折りたたんでいます。事業名をタップすると開きます。

外航海運事業

ケミカルタンカー、大型ガス船(VLGC)、原油タンカー(VLCC)、ドライバルク船などによる資源・エネルギー輸送が主力。中東と中国を結ぶトレードを得意とし、ステンレスタンカーなどを張り付けて運航する

規模・シェアなど
2026年3月期のセグメント売上高102,464百万円・セグメント利益8,786百万円(内部取引を含む)
内航・近海海運事業

国内および近海でのケミカル・ガス等の輸送を担う。1960年に日本初の加圧式内航LPG船による輸送を開始した事業領域

規模・シェアなど
2026年3月期のセグメント売上高10,764百万円・セグメント利益303百万円(内部取引を含む)
不動産事業

本社が入る飯野ビルディング(東京都千代田区内幸町、2011年竣工)をはじめとするオフィスビルの賃貸・運営。営業利益の約3割を稼ぐ安定収益源

規模・シェアなど
2026年3月期のセグメント売上高14,180百万円・セグメント利益4,350百万円(内部取引を含む)

市場シェアは、出典を明示できる調査が確認できていないため掲載していません。

今後の計画 — 中期経営計画「Transformation for a Sustainable Future」

2026年4月〜2031年3月(5か年)
  • 5年間で約2,000億円の成長投資
  • 配当性向40%
  • 1株当たり配当金の下限30円

出典: 2026年3月期 決算短信・中期経営計画の公表資料。計画・目標は会社発表時点のもので、達成を保証するものではありません。

特徴

  • ケミカル船・液化ガス船を中心としたタンカー特化型の船隊構成で

    続きを読む

    エネルギー輸送に強みを持つ

  • 海運の市況変動を不動産事業の安定収益が下支えする「両輪」経営

  • 新中期経営計画では配当性向40%と1株当たり30円の下限配当を掲げ

    続きを読む

    5年間で約2,000億円の投資を計画する

企業トリビア

1960年に日本初の加圧式内航LPG船、1963年に外航LPG船による輸送を開始しており、液化ガス輸送で60年以上の実績を持つ

本社を置く飯野ビルディングは自社保有のオフィスビルで、不動産事業の中核資産になっている

ライバル企業 — 海運業の掲載企業

同じ業界カテゴリ(海運業)の掲載企業です。数字は各社の対象期が異なる場合があるため、各社のページで対象期とあわせて確認してください。

企業売上高営業利益率ROE平均年収
飯野海運東証プライム1,273億円10.6%10.1%—
川崎汽船東証プライム1兆184億円8.3%7.7%1,450万円
NSユナイテッド海運東証プライム2,298億円8.9%13.8%—
商船三井東証プライム1兆8,251億円7%7.7%1,659.9万円
日本郵船東証プライム2兆4,237億円5.7%7.1%1,554.5万円

よくある質問

飯野海運の主力事業は何ですか

ケミカルタンカーや大型ガス船などによる外航海運事業です。2026年3月期のセグメント売上高は102,464百万円(内部取引を含む)で、資源・エネルギー輸送、とくに中東と中国を結ぶトレードを得意としています。

海運以外の事業はありますか

不動産事業があります。本社ビル「飯野ビルディング」などのオフィス賃貸で、2026年3月期のセグメント利益は4,350百万円と営業利益の約3割を占め、海運市況の変動を補う安定収益源です。

配当方針はどうなっていますか

2026年3月期の年間配当は59円で配当性向は40.6%でした。新中期経営計画では配当性向40%と1株30円の下限配当を掲げています。2027年3月期の予想配当は46円です。

飯野海運のROE(自己資本利益率)は?

2026年3月期のROEは10.1%です(出典: 2026年3月期 決算短信)。

飯野海運の自己資本比率は?

2026年3月期の自己資本比率は45.6%です(出典: 2026年3月期 決算短信)。

飯野海運は実質無借金ですか?

2026年3月期の有利子負債は1,431億円、現金及び現金同等物は141億円です。このサイトの判定(有利子負債<現金及び現金同等物)では実質無借金にはあたりません(出典: 2026年3月期 決算短信)。

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出典・確認日(3件)

このページの最終確認日は 2026/10/31 です。数値が変わる資料(決算・有報)は、新しい発表を確認し次第差し替えます。出典は折りたたんでいますが、構造化データにも出典つきで保持しています。