数字の要点

売上高3,080億円​↑ 前年同期比+37.0%
事業利益1,121億円​↑ 前年同期比+72.2%
営業利益1,113億円​↑ 前年同期比+73.1%
税引前中間利益1,129億円​↑ 前年同期比+73.1%
親会社の所有者に帰属する中間利益792億円​↑ 前年同期比+70.5%
デジタルエンタテインメント事業 売上高2,435億円​↑ 前年同期比+44.3%

通期予想に対する進捗

売上高の進捗52.8%

中間期の売上高 ​3,080億円 ÷ 通期予想 ​5,830億円

事業利益の進捗56.0%

中間期の事業利益 ​1,121億円 ÷ 通期予想 ​2,000億円

営業利益の進捗57.6%

中間期の営業利益 ​1,113億円 ÷ 通期予想 ​1,930億円

親会社の所有者に帰属する当期利益の進捗58.7%

中間期の親会社の所有者に帰属する中間利益 ​792億円 ÷ 通期予想 ​1,350億円

読み解きのポイント
  • 短信が第一の指標として示すのは事業利益(売上高から売上原価と販管費を差し引いたもの)で、中間期は​1,121億円​↑ 前年同期比72.2%増でした。営業利益​1,113億円(同73.1%増)とは別の指標であり、両者を混同しないよう注意が必要です。事業利益率は​36.4%(事業利益​1,121億円÷売上高​3,080億円、当サイトの計算)です。
  • 上方修正の幅は大きく、従来予想(2026年5月8日公表)からの増減額は売上高が+​780億円、事業利益と営業利益、税引前利益がいずれも+​500億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が+​340億円です。会社は理由として、デジタルエンタテインメント事業で「eFootball™」や「遊戯王」等の主力タイトルが好調に推移し、計画を上回る見込みとなったことを挙げています。
  • デジタルエンタテインメント事業は売上高​2,435億円​↑ 前年同期比44.3%増、事業利益​1,075億円(同75.1%増)と最大の事業です。報告セグメントは4事業とも事業利益が増えており、アーケードゲーム事業は​27億円(同50.1%増)、ゲーミング&システム事業は​24億円(同154.4%増)、スポーツ事業は​19億円(同8.9%増)でした。
  • 配当予想の修正は増配で、期末配当予想を従来の​112.00円から​187.00円へ​75.00円引き上げ、年間合計予想は​299.00円となりました。前期(2026年3月期)実績の年間​221.50円と比べても​77.50円の増配予想です。営業活動によるキャッシュ・フローは​852億円​↑ 前年同期比62.5%増でした。

コナミグループの2027年3月期中間期(2026年4月1日〜9月30日)の連結業績(IFRS)は、売上高​3,080億円​↑ 前年同期比37.0%増、事業利益​1,121億円(同72.2%増)、営業利益​1,113億円(同73.1%増)、税引前中間利益​1,129億円(同73.1%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益​792億円(同70.5%増)でした。IFRSのため経常利益の表示はなく、税引前中間利益がこれに当たります。短信は事業利益(売上高から売上原価と販管費を差し引いたもの)を第一の指標として表示しており、営業利益とは金額も増減率も異なります。基本的​1株当たり中間利益は​584.54円、中間包括利益合計額は​774億円(同64.7%増)、営業活動によるキャッシュ・フローは​852億円(同62.5%増)です。通期(2027年3月期)の業績予想は今回上方修正され、売上高​5,830億円(対前期18.1%増)、事業利益​2,000億円(同39.3%増)、営業利益​1,930億円(同42.0%増)、税引前利益​1,930億円(同37.2%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益​1,350億円(同35.0%増)となりました。上方修正後の通期予想に対する中間期の進捗率は、売上高​52.8%、事業利益​56.0%、営業利益​57.6%、当期利益​58.7%です。財務面では、資産合計​8,131億円、資本合計​6,231億円で、親会社所有者帰属持分比率は​76.6%と2026年3月期末の​75.4%から1.2ポイント上昇しました。

セグメント別の動き

セグメントの利益は事業利益で示されています。デジタルエンタテインメント事業は売上高​2,435億円​↑ 前年同期比44.3%増、事業利益​1,075億円(同75.1%増)と、売上高・利益とも最大の事業です。アーケードゲーム事業は売上高​104億円(同17.4%増)、事業利益​27億円(同50.1%増)でした。ゲーミング&システム事業は売上高​251億円(同41.3%増)、事業利益​24億円(同154.4%増)と利益の伸び率が最も大きくなりました。スポーツ事業は売上高​257億円(同3.3%増)、事業利益​19億円(同8.9%増)です。その他(遊技機事業等)は売上高​46億円(同19.2%減)、事業利益​8億円で、セグメント合計から調整額△​32億円とその他の収益・費用△​8億円を経て、連結の営業利益​1,113億円となります。なお会社は、前第3四半期から報告セグメントの区分を変更し、アーケードゲーム事業を独立したセグメントとし、遊技機事業を「その他」へ移したこと、前中間期の数値は新しい区分に読み替えて比較していることを注記しています。

配当・株主還元

同日、会社は「業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」を同時に開示しました。配当は中間配当の実績が​112.00円で、期末配当の予想を従来の​112.00円から​187.00円へ​75.00円引き上げる増配修正を行いました。これにより年間合計の予想は従来の​224.00円から​299.00円となります。前期(2026年3月期)の実績は中間​83.00円・期末​138.50円の年間​221.50円だったため、年間予想は前期比でも​77.50円の増配です。中間配当の支払開始予定日は2026年11月19日で、会社は配当方針として連結配当性向​30%以上を掲げています。通期業績予想の上方修正についても、従来予想(2026年5月8日公表)との比較で売上高が+​780億円(+15.4%)、事業利益が+​500億円(+33.3%)、営業利益が+​500億円(+35.0%)、税引前利益が+​500億円(+35.0%)、親会社の所有者に帰属する当期利益が+​340億円(+33.7%)と、利益面で大きな引き上げとなっています。自社株買いや株式分割の同時開示は確認されませんでした。

会社自身の説明

会社は短信の「経営成績等の概況」で、主にデジタルエンタテインメント事業の主力コンテンツが引き続き好調に推移し、売上高・利益の全区分で中間期の過去最高を更新したと説明しています。同事業では「eFootball™」がサッカーの祭典の記念キャンペーンや8月の大型アップデートなどで好調だったほか、「プロ野球スピリッツA」「実況パワフルプロ野球」「eBaseball™: MLB PRO SPIRIT」も好評で、「遊戯王 マスターデュエル」では累計1億ダウンロード突破の記念キャンペーンを実施し、「遊戯王カードゲーム」の特別仕様商品も寄与したとしています。新作としては「METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2」「SILENT HILL: Townfall」「プロ野球スピリッツ2026」「幻想水滸伝 STAR LEAP」などを発売しました。アーケードゲーム事業では「鬼滅の刃 日輪バトルスラッシュ」の稼働開始などを挙げ、ゲーミング&システム事業ではスロットマシン「Solstice」シリーズや「BOMBERMAN」等のIPコンテンツ、カジノマネジメントシステム「SYNKROS®」のクルーズ船等への導入進展を説明しています。なお「SYNKROS®」に接続されるスロットマシンは​15万台を超えるとしています。スポーツ事業ではマシンピラティス「Pilates Mirror」が当中間期に​31店舗を加えて合計​116店舗となり、出店拡大を進めたと説明しています。

この企業のデータを見る

出典