数字の要点
通期予想に対する進捗
第3四半期累計の売上収益2兆9,914億円 ÷ 上方修正後の通期予想3兆9,030億円(12月期のため残り3か月時点の進捗)
第3四半期累計の営業利益9,477億円 ÷ 通期予想1兆410億円
第3四半期累計の当期利益6,189億円 ÷ 通期予想6,620億円
- 進捗率は売上収益76.6%、営業利益91.0%、当期利益93.5%です。12月期の第3四半期(9か月)時点としては、利益の進捗が売上より先行しています。
- 主力のたばこ事業は外部収益2兆8,704億円(前年同期2兆5,169億円)、調整後営業利益1兆54億円と、全体の利益の大半を占めます。地域別ではEMA(1兆4,132億円)と Western Europe(6,416億円)、Asia(6,957億円)の順です。
- 当期利益の予想に対する配当の考え方も開示されています。2026年12月期の配当金は、カナダ訴訟和解金の支払い等の影響に係る調整後の当期利益6,600億円を基に、配当性向73.2%で算定したと記載されています。
- 数値の比較には注意点があります。前年度に医薬事業を非継続事業に分類したため、前年同期の売上収益や営業利益は継続事業の金額で示され、対前年増減率は短信に記載されていません(当記事の前年同期比は短信サマリーの記載に基づきます)。
日本たばこ産業(JT)の2026年12月期第3四半期累計(2026年1月〜9月)の連結業績は、売上収益2兆9,914億円↑ 前年同期比13.6%増、営業利益9,477億円(同24.2%増)、調整後営業利益9,724億円、税引前利益8,771億円(同24.0%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益6,189億円(同20.9%増)でした。親会社所有者帰属持分比率は48.8%です。為替一定ベースの調整後営業利益は9,347億円(対前年同四半期16.9%増)と開示されています。なお経営成績の具体的な増減要因は決算説明会資料を参照するよう短信に記載されています。
事業別の動き
たばこ事業は外部収益2兆8,704億円(前年同期2兆5,169億円)、調整後営業利益1兆54億円でした。自社たばこ製品の売上収益は2兆7,505億円で、クラスター別ではEMAが1兆4,132億円(調整後営業利益4,763億円)、Western Europeが6,416億円(同2,760億円)、Asiaが6,957億円(同2,531億円)です。加工食品事業は外部収益1,194億円(前年同期1,152億円)、調整後営業利益60億円(同55億円)でした。
通期予想と配当
通期予想は上方修正され、売上収益3兆9,030億円(修正幅+180億円)、営業利益1兆410億円(同+330億円)、当期利益6,620億円(同+180億円)、調整後営業利益1兆790億円(同+440億円)となりました。短信は「足元までの状況等を織り込んだことに伴い」修正したとしています。配当は第2四半期末136円、期末予想136円の年間272円(前期234円)で、配当予想の修正はありません。
開示上の注意点
調整後営業利益の定義は当第1四半期から見直されており、カナダの訴訟(喫煙と健康に関する訴訟)の和解に伴う和解金分割支払額相当に対応する利益が調整の対象に加わりました。また、前年度に医薬事業を非継続事業へ分類したため、前年同期の売上収益・営業利益・税引前利益は継続事業の金額で表示され、対前年増減率は記載されていません。営業キャッシュ・フローについては、主にたばこ事業による安定したキャッシュ・フローの創出が収入の要因として記載されています。
調整後営業利益の進捗率を計算すると90.1%(9,724億円÷通期予想1兆790億円、当サイトの計算)で、営業利益とほぼ同じペースです。
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出典
JT 2026年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年10月29日) 一次資料(2026/11/02確認)。数値はこの資料の記載値です。