数字の要点

売上収益​2兆9,914億円​↑ 前年同期比+13.6%
営業利益​9,477億円​↑ 前年同期比+24.2%
調整後営業利益​9,724億円
税引前利益​8,771億円​↑ 前年同期比+24.0%
四半期利益​6,189億円​↑ 前年同期比+20.9%
年間配当予想​272円前期 ​234円

通期予想に対する進捗

売上収益の進捗76.6%

第3四半期累計の売上収益​2兆9,914億円 ÷ 上方修正後の通期予想​3兆9,030億円(12月期のため残り3か月時点の進捗)

営業利益の進捗91.0%

第3四半期累計の営業利益​9,477億円 ÷ 通期予想​1兆410億円

当期利益の進捗93.5%

第3四半期累計の当期利益​6,189億円 ÷ 通期予想​6,620億円

読み解きのポイント
  • 進捗率は売上収益​76.6%、営業利益​91.0%、当期利益​93.5%です。12月期の第3四半期(9か月)時点としては、利益の進捗が売上より先行しています。
  • 主力のたばこ事業は外部収益​2兆8,704億円(前年同期2兆5,169億円)、調整後営業利益​1兆54億円と、全体の利益の大半を占めます。地域別ではEMA(1兆4,132億円)と Western Europe(6,416億円)、Asia(6,957億円)の順です。
  • 当期利益の予想に対する配当の考え方も開示されています。2026年12月期の配当金は、カナダ訴訟和解金の支払い等の影響に係る調整後の当期利益​6,600億円を基に、配当性向​73.2%で算定したと記載されています。
  • 数値の比較には注意点があります。前年度に医薬事業を非継続事業に分類したため、前年同期の売上収益や営業利益は継続事業の金額で示され、対前年増減率は短信に記載されていません(当記事の前年同期比は短信サマリーの記載に基づきます)。

日本たばこ産業(JT)の2026年12月期第3四半期累計(2026年1月〜9月)の連結業績は、売上収益​2兆9,914億円​↑ 前年同期比13.6%増、営業利益​9,477億円(同24.2%増)、調整後営業利益​9,724億円、税引前利益​8,771億円(同24.0%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益​6,189億円(同20.9%増)でした。親会社所有者帰属持分比率は​48.8%です。為替一定ベースの調整後営業利益は​9,347億円(対前年同四半期16.9%増)と開示されています。なお経営成績の具体的な増減要因は決算説明会資料を参照するよう短信に記載されています。

事業別の動き

たばこ事業は外部収益​2兆8,704億円(前年同期2兆5,169億円)、調整後営業利益​1兆54億円でした。自社たばこ製品の売上収益は​2兆7,505億円で、クラスター別ではEMAが​1兆4,132億円(調整後営業利益4,763億円)、Western Europeが​6,416億円(同2,760億円)、Asiaが​6,957億円(同2,531億円)です。加工食品事業は外部収益​1,194億円(前年同期1,152億円)、調整後営業利益​60億円(同55億円)でした。

通期予想と配当

通期予想は上方修正され、売上収益​3兆9,030億円(修正幅+180億円)、営業利益​1兆410億円(同+330億円)、当期利益​6,620億円(同+180億円)、調整後営業利益​1兆790億円(同+440億円)となりました。短信は「足元までの状況等を織り込んだことに伴い」修正したとしています。配当は第2四半期末​136円、期末予想​136円の年間​272円(前期234円)で、配当予想の修正はありません。

開示上の注意点

調整後営業利益の定義は当第1四半期から見直されており、カナダの訴訟(喫煙と健康に関する訴訟)の和解に伴う和解金分割支払額相当に対応する利益が調整の対象に加わりました。また、前年度に医薬事業を非継続事業へ分類したため、前年同期の売上収益・営業利益・税引前利益は継続事業の金額で表示され、対前年増減率は記載されていません。営業キャッシュ・フローについては、主にたばこ事業による安定したキャッシュ・フローの創出が収入の要因として記載されています。

調整後営業利益の進捗率を計算すると​90.1%(​9,724億円÷通期予想​1兆790億円、当サイトの計算)で、営業利益とほぼ同じペースです。

この企業のデータを見る

出典

JT 2026年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年10月29日) 一次資料(2026/11/02確認)。数値はこの資料の記載値です。