数字の要点
通期予想に対する進捗
中間期の当社株主に帰属する中間純利益5,805億円 ÷ 通期予想9,500億円
- 通期予想は当社株主に帰属する当期純利益9,500億円のみが開示され、直近に公表された予想からの修正はありません。中間期実績の進捗率は61.1%です。収益や営業利益の通期予想は短信に開示されていないため、それらの進捗率は示していません。
- 営業利益4,132億円↑ 前年同期比16.7%増は、短信の注記のとおり日本の会計慣行に従った自主表示で、売上総利益に販売費及び一般管理費と貸倒損失を加えた値です。IFRSの公式な項目ではない点に注意が必要です。
- セグメント別の帰属中間純利益では機械が1,237億円と最も大きく、金属が922億円、エネルギー・化学品が904億円と続きます。収益が最大の食料は2兆8,832億円の規模ですが、帰属純利益は647億円でした。
- 配当は中間22円・期末予想22円の年間44円で修正はありません。同社は2026年1月1日付で1株を5株に分割しており、分割を考慮した前期の年間42円と比べると増配の予想です。
伊藤忠商事の2027年3月期中間期(2026年4月〜9月)の連結業績は、収益7兆9,297億円↑ 前年同期比9.4%増、税引前中間利益7,035億円(同6.3%増)、当社株主に帰属する中間純利益5,805億円(同16.0%増)でした。中間純利益の総額は5,987億円(同15.4%増)です。営業利益は4,132億円(同16.7%増)と示されていますが、これは短信の注記のとおり、日本の会計慣行に従った自主表示で、売上総利益に販売費及び一般管理費と貸倒損失を加えた値です。基本的1株当たり中間純利益は83.06円、株主資本比率は39.5%でした。1株当たり中間純利益は、株式分割が前期首に行われたと仮定して算出されています。
セグメント別の動き
セグメント別では、収益は食料が2兆8,832億円と最大で、エネルギー・化学品が1兆7,697億円、住生活が7,875億円、機械が7,575億円と続きます。帰属中間純利益では機械が1,237億円と最も大きく、金属が922億円、エネルギー・化学品が904億円、食料が647億円、情報・金融が484億円、繊維が327億円、住生活が291億円でした。営業利益では食料が1,193億円と最大で、金属が804億円、エネルギー・化学品が704億円です。なお、当期首よりファミリーマートの主管が第8セグメントから食料セグメントへ変更され、同社の帰属純利益の7割を第8セグメントへ配分する方式に改められています(前年同期は組み替え済み)。
通期予想と配当・株主還元
通期(2027年3月期)の予想は、当社株主に帰属する当期純利益9,500億円↑ 前期比5.5%増のみが開示され、直近に公表された予想からの修正はありません。収益や営業利益の通期予想は短信に開示されていません。配当は中間22円が実績で、期末予想22円と合わせた年間44円に修正はありません。同社は2026年1月1日付で1株を5株とする株式分割を実施しています。前期の配当は第2四半期末が分割前の100円、期末が分割後の22円で、分割を考慮しない場合の年間合計は210円、分割を考慮した場合は42円と示されています。そのため、分割調整後の前期42円と比べると、当期の年間44円は増配の予想です。株主還元では、業績予想や配当予想の修正開示はありませんでしたが、短信には、当中間期中に取締役会決議に基づき自己株式93,718,850株を取得したことが記されています。
会社自身の説明
短信の定性的情報では、増収の要因としてエネルギー・化学品、金属、情報・金融、住生活を挙げ、売上総利益の増加は情報・金融、金属、エネルギー・化学品、住生活、機械によるものと説明しています。持分法による投資損益は金属、機械などを中心に増えました。一方、有価証券損益は前年同期にあったC.P. PokphandやPROVENCE HUILESの売却の反動で減り、販売費及び一般管理費は円安に伴う為替影響や人件費の増加で増えたとしています。法人所得税費用は、東京センチュリーの社債型種類株式の引受に伴う税金費用の改善や、日立建機の追加取得に伴う税金費用の改善で減ったと説明しています。
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出典
伊藤忠商事 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年11月4日) 一次資料(2026/11/05確認)。数値はこの資料の記載値です。