株価のニュースでよく出てくる「PER」。読み方はそのまま「ピーイーアール」で、株価収益率という指標です。難しそうに見えますが、意味はシンプルで、「今の株価は、その会社が1年で稼ぐ利益の何年分か」を表します。

PERは「利益の何年分で買われているか」

計算式は、株価 ÷ ​1株当たり利益(EPS)です。たとえば株価が​2,000円で、​1株当たり利益が​100円なら、PERは​20倍。「利益20年分の値段で買われている」という意味になります。利益が増えればPERは下がり、株価が上がればPERは上がります。

実際の数字で見てみましょう。2026年10月30日時点の掲載値では、トヨタ自動車が​11.1倍、任天堂が​20.5倍、ファーストリテイリングが​41.2倍、アドバンテストが​67.66倍でした。同じ「上場企業」でも、市場の見方はこれだけ違います。

主な企業のPER(2026年10月30日時点)
トヨタ自動車11.1倍
任天堂20.5倍
ソニーグループ19倍
ファーストリテイリング41.2倍
リクルートホールディングス35.1倍
アドバンテスト67.66倍

PERが高い会社は「期待」が高い

PERが高いということは、「今の利益だけでは説明できない値段」がついているということです。買い手が「これから利益が大きく伸びるはずだ」と期待して買うと、株価が先に上がり、PERが押し上げられます。半導体検査装置のアドバンテストや、成長企業として評価されるファーストリテイリングのPERが高いのは、この期待の表れと読めます。

逆にPERが低い会社は、期待が低いか、利益が一時的に膨らんでいる可能性があります。「低い=割安」とは限らないのがPERの難しいところで、詳しくはコラム「PERが低い会社は本当に割安か」で、低PER企業の顔ぶれと落とし穴をデータで見ています。

赤字の会社にPERはつかない

​1株当たり利益がマイナスの会社では、PERは計算できません。たとえばニデックは2026年3月期に最終赤字となったため、当サイトの市場データでも「最終赤字のためPERは算出せず」としています。ランキングでPERが付いていない会社を見たら、まず赤字かどうかを確認するのが読み方の第一歩です。

PERを見るときの3つの注意

PERは「期待値の温度計」です。数字そのものより、「なぜこの倍率なのか」を利益の伸びとセットで考えることが、企業を見る目を育てます。

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出典

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