数字の要点

売上収益​2兆4,070億円AER +​8.4%/CER △​1.0%
Core営業利益​7,106億円​↑ 前年同期比+11.2%
営業利益(IFRS)​4,067億円​↑ 前年同期比+60.4%
中間利益​3,056億円​↑ 前年同期比+171.8%
Core EPS​308円
年間配当​204円中間 ​102円/修正なし

通期予想に対する進捗

売上収益の進捗51.2%

中間期の売上収益​2兆4,070億円 ÷ 上方修正後の通期見通し​4兆7,000億円

Core営業利益の進捗59.7%

中間期のCore営業利益​7,106億円 ÷ 通期見通し(Core営業利益)​1兆1,900億円

当期利益の進捗146.2%

中間利益​3,056億円が通期見通し​2,090億円を既に上回る(下期の費用等を織り込んだ見通しのため)。財務ベースの参考値

読み解きのポイント
  • 売上収益は実勢為替レート(AER)では​8.4%増ですが、為替影響を除いた恒常為替レート(CER)では​1.0%減です。増収と上方修正の主因が為替であることは、同社自身の開示から読み取れます。
  • 財務ベースの営業利益(+60.4%)とCore営業利益(+11.2%)の伸びの差は、VYVANSEの無形資産の償却期間満了や減損損失の減少など、コア事業以外の要因によるものです。事業そのものの収益力はCoreの数字で見るのが同社の開示の考え方です。
  • 純利益の​171.8%増には実効税率の低下(前年同期37.1%→4.1%)が大きく効いています。中間利益​3,056億円は通期見通し​2,090億円を既に上回っており、下期には費用や減損等のマイナス要因が見通しに織り込まれていることがうかがえます。
  • 疾患領域別の売上構成比は、消化器系・炎症性疾患が​32.3%と最大で、血漿分画製剤​23.3%、希少疾患​16.4%、オンコロジー​13.2%と続きます(短信の数値資料に基づく構成比)。

武田薬品工業の2027年3月期中間期の連結業績は、売上収益​2兆4,070億円(実勢レートで​↑ 前年同期比8.4%増、為替影響を除いた恒常レートでは1.0%減)、Core営業利益​7,106億円(同11.2%増)、財務ベースの営業利益​4,067億円(同60.4%増)、税引前中間利益​3,187億円(同78.2%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益​3,056億円(同171.8%増)でした。Core EPSは​308円、基本的​1株当たり中間利益は​192.53円、調整後フリー・キャッシュ・フローは​3,257億円です。

数字の読み解き

財務ベースの利益の伸びがCoreを大きく上回るのは、VYVANSEの無形資産に係る償却期間の満了と減損損失の減少を反映したものと説明されています。Core営業利益については、トランスフォーメーション・プログラムによるコスト節減効果が支えたとされています。また実効税率が前年同期の​37.1%から​4.1%へ低下したことが、純利益の大幅増の大きな要因です。疾患領域別の売上収益の構成比は、消化器系・炎症性疾患(GI)が​32.3%、血漿分画製剤(PDT)が​23.3%、希少疾患が​16.4%、オンコロジーが​13.2%、ニューロサイエンスが​9.2%、その他・ワクチンが​5.6%です(短信の数値を可視化した資料に基づきます)。

通期見通しと配当

通期見通しは上方修正され、売上収益​4兆7,000億円、Core売上収益​4兆7,000億円、Core営業利益​1兆1,900億円​↑ 前期比1.5%増、財務ベースの営業利益​4,530億円、税引前利益​2,700億円、当期利益​2,090億円、Core EPS ​482円となりました。短信は為替の影響を反映した修正と説明しています。配当は中間​102円、年間​204円の見込みで修正はなく、累進配当方針を維持するとしています。なお、2026年12月11日にCAPITAL MARKETS DAYの開催が予定されています。

新薬に関する開示

短信では、ORZEYFUL(一般名オベポレクストン)が米国・日本・中国で承認されたこと、MIMRYLOが2026年8月に米国で上市されたこともあわせて伝えられています。調整後フリー・キャッシュ・フローは​3,257億円でした。

Core EPSの中間実績は​308円で、通期見通し​482円に対する進捗率は​63.9%です(当サイトの計算)。

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