数字の要点

売上高1兆9,785億円​↑ 前年同期比+21.1%
営業利益996億円​↓ 前年同期比-19.3%
経常利益772億円​↓ 前年同期比-39.7%
親会社株主に帰属する四半期純利益397億円​↓ 前年同期比-43.6%
通期経常利益予想(修正後)925億円従来予想​1,150億円から下方修正
年間配当予想50円中間 ​25円/期末予想 ​25円、修正なし(株式分割後)

通期予想に対する進捗

売上高の進捗71.2%

第3四半期累計の売上高​1兆9,785億円 ÷ 下方修正後の通期予想​2兆7,800億円

営業利益の進捗79.7%

第3四半期累計の営業利益​996億円 ÷ 下方修正後の通期予想​1,250億円

親会社株主帰属純利益の進捗66.1%

第3四半期累計の親会社株主に帰属する四半期純利益​397億円 ÷ 通期予想​600億円

読み解きのポイント
  • 売上高は​↑ 前年同期比21.1%増の​1兆9,784億円と大きく伸びましたが、営業利益は同​19.3%減の​996億円、経常利益は同​39.7%減の​771億円です。増収と減益のねじれは、Tri Pointe Homesなど米国の戸建住宅事業の連結化で売上規模が拡大する一方、米国事業の採算が悪化したことによるものです。
  • 通期予想は売上高を従来予想​2兆9,500億円から​2兆7,800億円へ、営業利益を​1,430億円から​1,250億円へ、経常利益を​1,150億円から​925億円へ下方修正しました。親会社株主に帰属する当期純利益​600億円の予想は据え置かれています。
  • 会社は修正理由として、米国で住宅ローン金利の上昇や経済の先行き不透明感から買い手の様子見が続き、戸建住宅の販売戸数と収益性が低下したこと、米国不動産で販売可能な物件が減少したことを挙げています。
  • セグメントでは不動産が経常損失​143億円と前年同期(85億円の損失)から赤字が拡大しました。海外住宅の経常利益​712億円が依然として利益の中心ですが、前年同期比では​33.8%の減益です。

住友林業の2026年12月期第3四半期累計(2026年1月1日〜9月30日)の連結業績は、売上高​1兆9,785億円​↑ 前年同期比21.1%増、営業利益​996億円(同19.3%減)、経常利益​772億円(同39.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益​397億円(同43.6%減)でした。四半期包括利益は​973億円(同84.9%増)、​1株当たり四半期純利益は​64.67円、自己資本比率は​29.2%です。売上高の大幅な増加は、新たに連結範囲に加わった米国の戸建住宅事業者Tri Pointe Homes(同社を含むTPHグループ41社)の寄与を含むもので、のれんは​1,404億円増加しました(暫定処理)。報告セグメントは2026年12月期第1四半期から5区分に見直され、前年同期の数値も組み替えられています。

セグメント別の動き

セグメント別(セグメント間取引を含む売上高/経常利益)では、海外住宅が売上高​1兆1,643億円​↑ 前年同期比33.4%増、経常利益​712億円(同33.8%減)と、増収ながら大幅な減益でした(外部顧客への売上高は1兆1,615億円)。住宅は売上高​4,084億円(同5.3%増)、経常利益​228億円(同10.7%減)。木材・建材は売上高​1,900億円(同2.9%増)に対し経常利益は​21億円(同64.2%減)と大きく落ち込みました。不動産は売上高​2,029億円(同14.1%増)で経常損失​144億円(前年同期は85億円の損失)と赤字が拡大し、環境・資源も売上高​212億円(同9.8%増)、経常損失​13億円でした。その他は売上高​224億円、経常利益​26億円です。

通期予想の下方修正と配当

通期(2026年12月期)の業績予想は、2026年8月7日公表分から下方修正されました。売上高は​2兆9,500億円から​2兆7,800億円へ​5.8%、営業利益は​1,430億円から​1,250億円へ​12.6%、経常利益は​1,150億円から​925億円へ​19.6%それぞれ引き下げられました。親会社株主に帰属する当期純利益の予想​600億円と​1株当たり当期純利益​97.85円は据え置かれています。修正後の予想は前期比で売上高​22.6%増、営業利益​25.9%減、経常利益​47.1%減、親会社株主に帰属する当期純利益​43.7%減です。配当は中間​25.00円、期末予想​25.00円の年間​50.00円で修正はありません(2025年7月1日実施の​1株を​3株とする株式分割後の金額)。

会社自身の説明

会社は下方修正の理由について、米国の戸建住宅事業では住宅ローン金利の上昇や経済の先行き不透明感から買い手の様子見が続き、販売戸数と収益性が低下したこと、米国の不動産事業では販売できる物件が減少したことを挙げています。売上高はTri Pointe Homesの連結化で​↑ 前年同期比21.1%増と大きく伸びましたが、利益面では米国の住宅・不動産事業の環境悪化が響きました。第3四半期累計の修正後予想に対する進捗率は、売上高​71.2%、営業利益​79.7%、経常利益​83.4%、親会社株主に帰属する四半期純利益​66.1%です(進捗率は当サイトの計算)。

財政状態では、資産合計が​3兆5,824億円、純資産が​1兆1,830億円でした。Tri Pointe Homesの連結化に伴うのれんの増加​1,404億円は暫定的な処理によるもので、今後の確定で変動する可能性があります。なお、報告セグメントは2026年12月期第1四半期から木材・建材、住宅、海外住宅、不動産、環境・資源の5区分に見直されており、前年同期のセグメント数値も新しい区分に組み替えて表示されています。

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出典

住友林業 2026年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年11月5日) 一次資料(2026/11/06確認)。数値はこの資料の記載値です。