数字の要点
通期予想に対する進捗
第3四半期累計の売上高1兆9,785億円 ÷ 下方修正後の通期予想2兆7,800億円
第3四半期累計の営業利益996億円 ÷ 下方修正後の通期予想1,250億円
第3四半期累計の親会社株主に帰属する四半期純利益397億円 ÷ 通期予想600億円
- 売上高は↑ 前年同期比21.1%増の1兆9,784億円と大きく伸びましたが、営業利益は同19.3%減の996億円、経常利益は同39.7%減の771億円です。増収と減益のねじれは、Tri Pointe Homesなど米国の戸建住宅事業の連結化で売上規模が拡大する一方、米国事業の採算が悪化したことによるものです。
- 通期予想は売上高を従来予想2兆9,500億円から2兆7,800億円へ、営業利益を1,430億円から1,250億円へ、経常利益を1,150億円から925億円へ下方修正しました。親会社株主に帰属する当期純利益600億円の予想は据え置かれています。
- 会社は修正理由として、米国で住宅ローン金利の上昇や経済の先行き不透明感から買い手の様子見が続き、戸建住宅の販売戸数と収益性が低下したこと、米国不動産で販売可能な物件が減少したことを挙げています。
- セグメントでは不動産が経常損失143億円と前年同期(85億円の損失)から赤字が拡大しました。海外住宅の経常利益712億円が依然として利益の中心ですが、前年同期比では33.8%の減益です。
住友林業の2026年12月期第3四半期累計(2026年1月1日〜9月30日)の連結業績は、売上高1兆9,785億円↑ 前年同期比21.1%増、営業利益996億円(同19.3%減)、経常利益772億円(同39.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益397億円(同43.6%減)でした。四半期包括利益は973億円(同84.9%増)、1株当たり四半期純利益は64.67円、自己資本比率は29.2%です。売上高の大幅な増加は、新たに連結範囲に加わった米国の戸建住宅事業者Tri Pointe Homes(同社を含むTPHグループ41社)の寄与を含むもので、のれんは1,404億円増加しました(暫定処理)。報告セグメントは2026年12月期第1四半期から5区分に見直され、前年同期の数値も組み替えられています。
セグメント別の動き
セグメント別(セグメント間取引を含む売上高/経常利益)では、海外住宅が売上高1兆1,643億円↑ 前年同期比33.4%増、経常利益712億円(同33.8%減)と、増収ながら大幅な減益でした(外部顧客への売上高は1兆1,615億円)。住宅は売上高4,084億円(同5.3%増)、経常利益228億円(同10.7%減)。木材・建材は売上高1,900億円(同2.9%増)に対し経常利益は21億円(同64.2%減)と大きく落ち込みました。不動産は売上高2,029億円(同14.1%増)で経常損失144億円(前年同期は85億円の損失)と赤字が拡大し、環境・資源も売上高212億円(同9.8%増)、経常損失13億円でした。その他は売上高224億円、経常利益26億円です。
通期予想の 下方修正と配当
通期(2026年12月期)の業績予想は、2026年8月7日公表分から下方修正されました。売上高は2兆9,500億円から2兆7,800億円へ5.8%、営業利益は1,430億円から1,250億円へ12.6%、経常利益は1,150億円から925億円へ19.6%それぞれ引き下げられました。親会社株主に帰属する当期純利益の予想600億円と1株当たり当期純利益97.85円は据え置かれています。修正後の予想は前期比で売上高22.6%増、営業利益25.9%減、経常利益47.1%減、親会社株主に帰属する当期純利益43.7%減です。配当は中間25.00円、期末予想25.00円の年間50.00円で修正はありません(2025年7月1日実施の1株を3株とする株式分割後の金額)。
会社自身の説明
会社は下方修正の理由について、米国の戸建住宅事業では住宅ローン金利の上昇や経済の先行き不透明感から買い手の様子見が続き、販売戸数と収益性が低下したこと、米国の不動産事業では販売できる物件が減少したことを挙げています。売上高はTri Pointe Homesの連結化で↑ 前年同期比21.1%増と大きく伸びましたが、利益面では米国の住宅・不動産事業の環境悪化が響きました。第3四半期累計の修正後予想に対する進捗率は、売上高71.2%、営業利益79.7%、経常利益83.4%、親会社株主に帰属する四半期純利益66.1%です(進捗率は当サイトの計算)。
財政状態では、資産合計が3兆5,824億円、純資産が1兆1,830億円でした。Tri Pointe Homesの連結化に伴うのれんの増加1,404億円は暫定的な処理によるもので、今後の確定で変動する可能性があります。なお、報告セグメントは2026年12月期第1四半期から木材・建材、住宅、海外住宅、不動産、環境・資源の5区分に見直されており、前年同期のセグメント数値も新しい区分に組み替えて表示されています。
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出典
住友林業 2026年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年11月5日) 一次資料(2026/11/06確認)。数値はこの資料の記載値です。