数字の要点
通期予想に対する進捗
中間期の売上収益1,433億円 ÷ 通期予想3,110億円
中間期の営業利益194億円 ÷ 通期予想495億円
中間期の親会社の所有者に帰属する中間利益154億円 ÷ 通期予想400億円
- 地域別では明暗が分かれました。日本は612億円↓ 前年同期比12.4%減と落ち込んだ一方、中国は166億円(同13.6%増)、中国を除くアジアは199億円(同33.6%増)、EMEAは445億円(同17.8%増)と海外が増収を牽引しています。
- 通期予想は売上収益3,110億円、営業利益495億円などで据え置かれました。会社は「当中間期の業績は、概ね予定通り推移しており、2026年5月12日に公表した業績予想からの変更はありません」としています。進捗率は売上収益46.1%に対し営業利益39.2%で、利益の進捗がやや低めです(進捗率は当サイトの計算)。
- 株主還元では、年間配当予想42円(前期38円から4円増配)に加え、350億円・1,600万株を上限とする自己株式の取得が決まりました。取得した株式は消却する予定で、取得期間は2026年11月6日から2027年5月10日までです。
- 製品別ではアイリーア類の日本売上収益が267億円↓ 前年同期比26.8%減と大きく減った一方、コソプト類は154億円(同16.7%増)、リジュセアは18億円(同219.0%増)と伸びています。日本では新製品の寄与やジクアスLXの出荷再開が、主力品の市場拡大再算定や後発品参入の影響を一部補いました。
参天製薬の2027年3月期中間期(2026年4月1日〜9月30日)の連結業績は、売上収益1,433億円↑ 前年同期比3.9%増、コア営業利益239億円(同7.3%増)、営業利益194億円(同8.4%増)、税引前中間利益199億円、中間利益155億円(同11.7%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益154億円(同10.8%増)でした。基本的1株当たり中間利益は48.05円です。財政状態では資産合計4,185億円、親会社の所有者に帰属する持分3,043億円、親会社所有者帰属持分比率は72.7%でした。通期(2027年3月期)の業績予想は、売上収益3,110億円↑ 前期比6.6%増、コア営業利益590億円(同7.0%増)、営業利益495億円(同3.6%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益400億円(同7.0%増)で据え置かれ、業績予想の修正はありません。中間期実績の通期予想に対する進捗率は、売上収益46.1%、営業利益39.2%、親会社の所有者に帰属する中間利益38.6%です(進捗率は当サイトの計算)。
地域別の動き
参天製薬は単一セグメントのため、短信では地域別の売上収益が示されています。日本は612億円↓ 前年同期比12.4%減で、一部主力品の市場拡大再算定や後発品の参入が響きました。新製品のリジュセアミニ、アイリーア8mg、アップニークミニ、ロープレッサの寄与やジクアスLXの出荷再開が一部を補い、一般用医薬品は61億円(同0.7%増)でした。中国は166億円(同13.6%増、為替影響を除くと1.2%減)、中国を除くアジアは199億円(同33.6%増、為替影響を除くと26.6%増)、EMEAは445億円(同17.8%増、為替影響を除くと7.1%増)と、海外の伸びが連結の増収を支えました。製品別では、アイリーア類の日本売上収益が267億円(同26.8%減)となる一方、コソプト類は154億円(同16.7%増)、EMEAのIkervisは64億円(同24.8%増)、中国のクラビットは53億円(同26.5%増)、リジュセアは18億円(同219.0%増)でした。
配当・株主還元
配当は中間21.00円が決まり、期末予想21.00円とあわせて年間42.00円の予想です。前期の年間38.00円(中間19.00円・期末19.00円)から4円の増配となり、配当予想の修正はありません。自己株式については、2026年11月5日開催の取締役会で取得が決議されました。取得しうる株式の総数は1,600万株(上限、自己株式を除く発行済株式総数の5.0%)、取得価額の総額は350億円(上限)、取得期間は2026年11月6日から2027年5月10日までで、取得方法は取引一任方式による市場買付けです。取得した株式は消却する予定としています。
会社自身の説明
会社は当中間期の業績について「概ね予定通り推移しており、2026年5月12日に公表した業績予想からの変更はありません」と説明しています。損益面では、売上総利益827億円↑ 前年同期比7.1%増に対し、販売費及び一般管理費が468億円(同9.7%増)と増えた一方、研究開発費は123億円(同1.9%減)、製品に係る無形資産償却費も減少しました。なお、米子会社Advanced Vision Science, Inc.の株式のSpyGlass Pharma, Inc.への譲渡が2026年10月1日に完了しており、約8億円の売却益を2027年3月期にその他の収益として計上する予定です。キャッシュ・フローは、営業活動による収入197億円、投資活動による支出87億円、財務活動による支出88億円で、現金及び現金同等物は817億円でした。
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出典
参天製薬株式会社 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年11月5日) 一次資料(2026/11/06確認)。数値はこの資料の記載値です。