数字の要点

売上高2,795億円​↑ 前年同期比+14.4%
営業利益175億円​↑ 前年同期比+128.5%
経常利益169億円​↑ 前年同期比+25.9%
親会社株主に帰属する中間純利益156億円​↑ 前年同期比+51.0%
1株当たり中間純利益40.36円中間期
通期純利益予想450億円従来予想​290億円から上方修正

通期予想に対する進捗

売上高の進捗50.8%

中間期の売上高​2,795億円 ÷ 通期予想​5,500億円

営業利益の進捗35.0%

中間期の営業利益​175億円 ÷ 通期予想​500億円

親会社株主に帰属する当期純利益の進捗34.6%

中間期の親会社株主に帰属する中間純利益​156億円 ÷ 通期予想​450億円

読み解きのポイント
  • 通期予想の上方修正幅は利益項目で大きく、営業利益は従来予想​300億円から​500億円へ​66.7%増、純利益は​290億円から​450億円へ​55.2%増の引き上げとなった。前期は​1,584億円の最終赤字だったため、予想どおりなら黒字転換と大幅な損益改善が同時に実現する期になる
  • セグメントでは明暗が分かれた。LSIは売上高​1,288億円、セグメント利益​176億円と全体の営業利益(175億円)に匹敵する利益を上げた一方、半導体素子は売上高​1,207億円​↑ 前年同期比20.7%増まで回復しながらもセグメント損失​44億円と赤字が続いている
  • 営業利益の​↑ 前年同期比128.5%増には、前期に実施した減損処理に伴う減価償却費の減少が寄与したと短信は説明している。増収効果とあわせて評価する必要がある回復局面で、キャッシュ・フロー計算書の減価償却費は前中間期の​271億円から​188億円に減っている
  • 中間期実績の通期予想に対する進捗率は売上高​50.8%に対し営業利益​35.0%・純利益​34.6%(当サイトの計算)と利益の進捗は低めで、修正後の通期予想は下期の利益拡大を前提にしている。あわせて特別損失に特別退職金​40億円を計上しており、構造改革の実行も続いている

ロームの2027年3月期中間期(2026年4月〜9月)の連結業績は、売上高​2,795億円​↑ 前年同期比14.4%増、営業利益​175億円(同128.5%増)、経常利益​169億円(同25.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益​156億円(同51.0%増)だった。​1株当たり中間純利益は​40.36円、包括利益は​148億円(同39.3%減)、自己資本比率は​59.0%。短信は、自動車市場における増収に加え、産業機器市場とコンピュータ&ストレージ市場でも増収となり、営業利益は売上高の増加に加えて前期に実施した減損処理に伴う減価償却費の減少が寄与したと説明している。EBITDAは​362億円(同4.2%増)だった。

セグメント別の動き

LSIは売上高​1,288億円​↑ 前年同期比12.8%増、セグメント利益​176億円(同35.5%増)で、自動車市場ではボディ向けやインフォテインメント向けを中心に売上が伸長し、コンピュータ&ストレージ市場ではサーバー向け製品を中心に売上が大幅に増加した。半導体素子は売上高​1,207億円(同20.7%増)と大きく伸びたが、セグメント損失​44億円(前年同期は98億円の損失)と赤字が続いた。SiCパワーデバイスはxEV向けとサーバー向けが堅調で、Siパワーデバイスもサーバー向けが大幅に増加したという。モジュールは売上高​164億円(同4.4%減)、セグメント利益​17億円(同30.0%減)と減収減益だった。その他(抵抗器など)は売上高​136億円(同5.2%増)、セグメント利益​18億円(同10.3%減)だった。

通期予想の上方修正

通期業績予想は同日に公表した「業績予想の修正に関するお知らせ」で、2026年5月12日公表の従来予想から引き上げられた。売上高は​5,100億円から​5,500億円(増減率7.8%増)へ、営業利益は​300億円から​500億円(同66.7%増)へ、経常利益は​360億円から​530億円(同47.2%増)へ、親会社株主に帰属する当期純利益は​290億円から​450億円(同55.2%増)へ、それぞれ上方修正された。前期(2026年3月期)の実績は売上高​4,811億円、営業利益​109億円、経常利益​192億円、当期純利益は​1,584億円の赤字で、修正後の予想どおりなら今期は黒字転換となる。修正の理由として会社は、生成AIの急速な普及に伴うデータセンター関連投資の拡大でサーバー・ストレージ向けを中心に高水準の需要が継続していること、FA向けを中心とした産業機器市場の需要回復、xEV向けを中心とした自動車市場の底堅い需要に加え、価格適正化やコスト削減の進展で期初の想定を上回る収益性の改善を見込むことを挙げた。下期の為替前提は1米ドル​153円。セグメント別の通期売上高予想は、LSIが​2,489億円​↑ 前期比14.0%増、半導体素子が​2,456億円(同19.7%増)、モジュールが​304億円(同3.5%減)、その他が​248億円(同4.1%減)となっている。中間期実績の修正後通期予想に対する進捗率は、売上高​50.8%、営業利益​35.0%、純利益​34.6%(いずれも当サイトの計算)。

配当・財務面の補足

配当は中間配当が​1株当たり​25円、期末配当予想も​25円で、年間では​50円の予想となっている(前期の年間配当も50円)。短信の配当表では配当予想の修正は「有」とされている。配当支払開始予定日は2026年12月4日。財政面では、総資産が​1兆2,939億円、純資産が​7,638億円となった。キャッシュ・フローは、営業活動による収入が​255億円、投資活動による収入が​385億円、財務活動による支出が​106億円で、現金及び現金同等物の中間期末残高は​4,775億円だった。損益面の特殊要因として、特別利益に投資有価証券売却益​75億円を計上する一方、特別損失には構造改革に関わる特別退職金​40億円などが含まれている。

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出典

ローム 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年11月5日) 一次資料(2026/11/06確認)。数値はこの資料の記載値です。