数字の要点

売上収益7,371億円​↑ 前年同期比+13.3%
コア営業利益1,089億円​↑ 前年同期比+15.5%
営業利益1,193億円​↑ 前年同期比+26.6%(固定資産売却益を含む)
税引前中間利益1,077億円​↑ 前年同期比+29.4%
親会社の所有者に帰属する中間利益796億円​↑ 前年同期比+38.6%
年間配当予想66円中間 ​33円/期末予想 ​33円、修正なし(前期実績 62円)

通期予想に対する進捗

売上収益の進捗53.4%

中間期の売上収益​7,371億円 ÷ 通期予想​1兆3,800億円

コア営業利益の進捗52.4%

中間期のコア営業利益​1,089億円 ÷ 通期予想​2,080億円

親会社帰属中間利益の進捗60.8%

中間期の親会社の所有者に帰属する中間利益​796億円 ÷ 通期予想​1,310億円

読み解きのポイント
  • 営業利益​1,192億円がコア営業利益​1,088億円を上回りました。本社移転に伴う土地譲渡の固定資産売却益​124億円が主因で、減損損失​18億円などとあわせて一時的な押し上げが含まれています。継続的な収益力を示すコア営業利益は​↑ 前年同期比15.5%増です。
  • 地域別では欧州のセグメント利益​380億円が最大で、米国​284億円、日本​250億円と続きます。日本は売上収益​1,975億円と増収ながらセグメント利益は​↓ 前年同期比5.4%減で、機器・工事の減少が響きました。アジア・オセアニアはセグメント利益​152億円(同70.7%増)と伸び率が最も高くなっています。
  • 会社は円安の効果を売上収益で約​457億円、コア営業利益で約​70億円と開示しています。増収・増益には出荷数量の増加とプライスマネジメント(価格転嫁)が寄与したと会社は説明していますが、為替の追い風も無視できない規模です。
  • 通期予想は据え置きで、中間期の進捗率は親会社の所有者に帰属する中間利益で​60.8%と半分を上回っています。ただし通期の当期利益予想​1,345億円には下期の前提が含まれており、会社は予想を変更していません。

日本酸素ホールディングスの2027年3月期中間期(2026年4月1日〜9月30日)の連結業績は、売上収益​7,371億円​↑ 前年同期比13.3%増、コア営業利益​1,089億円(同15.5%増)、営業利益​1,193億円(同26.6%増)、税引前中間利益​1,077億円(同29.4%増)、中間利益​818億円(同38.1%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益​796億円(同38.6%増)でした。基本的​1株当たり中間利益は​183.88円、親会社の所有者に帰属する持分比率は​46.4%です。営業利益がコア営業利益を上回っているのは、本社移転に伴う土地の譲渡で固定資産売却益​124億円を計上した一方、本社建物の減損損失​19億円などを計上したためで、セグメント利益から営業利益への調整表では固定資産売却益​130億円、減損損失​19億円、ブランド再構築費用​9億円などが示されています。

セグメント別の動き

セグメント別(外部顧客への売上収益/コア営業利益であるセグメント利益)では、欧州が売上収益​1,995億円、セグメント利益​380億円​↑ 前年同期比16.3%増と最大の利益源でした。米国は売上収益​1,998億円、セグメント利益​285億円(同23.2%増)、日本は売上収益​1,976億円、セグメント利益​250億円(同5.4%減)で、会社は日本についてエレクトロニクス向けガスの出荷数量は増えたものの機器・工事が減ったことなどを挙げています。アジア・オセアニアは売上収益​1,235億円、セグメント利益​153億円(同70.7%増)と伸びが大きく、前期に取得したオセアニア事業の連結効果もありました。サーモスは売上収益​167億円、セグメント利益​27億円(同21.4%減)で、日本での天候要因などが響いた一方、韓国ではオンライン販売が好調だったとされています。

通期予想と配当

通期(2027年3月期)の業績予想は2026年5月11日公表分から変更なく、売上収益​1兆3,800億円​↑ 前期比1.5%増、コア営業利益​2,080億円(同2.4%増)、営業利益​2,150億円(同8.7%増)、税引前利益​1,910億円(同8.0%増)、当期利益​1,345億円(同5.2%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益​1,310億円(同5.7%増)、基本的​1株当たり当期利益予想​302.64円です。配当は中間​33.00円、期末予想​33.00円の年間​66.00円で、前期実績の年間​62.00円(中間29.00円、期末33.00円)を上回る予想となっており、配当予想の修正はありません。

会社自身の説明

会社は中間期の業績について、グループ全体で出荷数量が増加したことに加え、コスト上昇分を価格に転嫁するプライスマネジメントや地域ごとの生産性向上プログラムが寄与したと説明しています。為替の影響も大きく、期中平均レートは米ドルが前中間期の​146.07円から​160.04円へ、ユーロが​168.68円から​184.56円へと円安に振れ、売上収益に約​457億円、コア営業利益に約​70億円の押し上げ効果があったと開示されています。通期予想は据え置かれており、中間期実績の進捗率は売上収益​53.4%、コア営業利益​52.4%、親会社の所有者に帰属する中間利益​60.8%です(進捗率は当サイトの計算)。

地域別の会社説明では、欧州はスペインの在宅医療(ホームケア)やイタリアのエンジニアリング案件が寄与し、アジア・オセアニアは前期に取得したオセアニア事業の貢献がありました。サーモスは日本で天候要因の影響を受けた一方、韓国ではオンライン販売が好調でした。財政状態では、資産合計が​2兆7,239億円、資本合計が​1兆3,096億円、親会社の所有者に帰属する持分が​1兆2,638億円となっています。

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日本酸素ホールディングス企業ページ 業績の推移 業績予想と配当

出典