数字の要点
通期予想に対する進捗
中間期の売上収益1兆1,672億円 ÷ 据え置かれた通期予想2兆3,400億円
中間期のコア営業利益2,213億円 ÷ 通期予想(コア営業利益)3,600億円
中間利益1,515億円 ÷ 通期予想2,510億円
- コア営業利益の進捗率61.5%、純利益60.4%と、売上(49.9%)より利益の進捗が先行しています。増収に加えて為替の増益影響227億円があったと説明されています。
- オンコロジービジネスユニットは売上収益4,226億円↑ 前年同期比54.8%増と突出して伸び、欧米でのエンハーツ、ダトロウェイの伸長が要因です。一方、ジャパンビジネスユニットは2,327億円(同6.9%減)と減収で、リクシアナ等の減収が響きました。
- 営業利益(IFRS)の伸び(+34.4%)がコア営業利益(+46.9%)より小さいのは、EUスペシャルティビジネスユニットの事業再編費用をコア外費用に計上したためと説明されています。
- 配当は中間50円の実施が取締役会で決議され、年間では100円(前期78円)への増配が見込まれています。第6期中期経営計画では累進配当と調整後DOE 10.0%以上を指標に掲げていると記載されています。
第一三共の2027年3月期中間期の連結業績は、売上収益1兆1,672億円↑ 前年同期比19.7%増、コア営業利益2,213億円(同46.9%増)、営業利益(IFRS)1,938億円(同34.4%増)、税引前中間利益1,929億円(同18.2%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益1,515億円(同15.8%増)でした。基本的1株当たり中間利益は83.22円、親会社所有者帰属持分比率は41.3%です。短信は、グローバル主力品のエンハーツとダトロウェイの伸長に加え、円安の進行による為替影響(売上収益で739億円の増収影響)があったと説明しています。
事業別の動き
オンコロジービジネスユニットは売上収益4,226億円↑ 前年同期比54.8%増で、欧米におけるエンハーツ、ダトロウェイ等の伸長が牽引しました。ジャパンビジネスユニットは2,327億円(同6.9%減)で、エンハーツやタリージェ等が伸長したもののリクシアナ等の減収影響を受けました。EUスペシャルティビジネスユニットは1,492億円(円ベースで9.1%増、現地通貨ベースでは0.6%減)、ASCAビジネスユニットは1,425億円(同20.9%増)でした。研究開発費は抗体薬物複合体(ADC)等への投資増加で増え、販売費及び一般管理費はアストラゼネカとのプロフィット・シェア増加等で増加したとされています。
通期予想と配当
通期予想は2026年7月31日公表分から変更なく、売上収益2兆3,400億円、コア営業利益3,600億円、営業利益3,200億円、税引前利益3,340億円、当期利益2,510億円です。中間期の進捗率は売上収益49.9%、コア営業利益61.5%、当期利益60.4%です。配当は中間50円、期末予想50円の年間100円で、前期の78円から22円の増配が見込まれています(配当予想の修正は「無」)。中間配当50円の実施は2026年10月30日の取締役会で決議され、支払開始は2026年12月10日の予定です。
その他の事業ユニット
アメリカンリージェントは売上収益779億円↓ 前年同期比19.5%減、第一三共ヘルスケアは483億円(同5.1%増)でした。販売費及び一般管理費は、アストラゼネカとの提携に伴うプロフィット・シェアの増加等で増えたと説明されています。研究開発費も、5つの抗体薬物複合体(5DXd ADCs)とNext Waveへの投資増加で増えています。
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出典
第一三共 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年10月30日) 一次資料(2026/11/02確認)。数値はこの資料の記載値です。