数字の要点
通期予想に対する進捗
第3四半期累計の売上収益1兆681億円 ÷ 据え置かれた通期予想1兆3,450億円(短信記載の進捗率79.4%と一致)
第3四半期累計のCore営業利益5,361億円 ÷ 通期予想(Core営業利益)6,700億円(短信記載の進捗率80.0%と一致)
第3四半期累計のCore四半期利益3,847億円 ÷ 通期予想(Core当期利益)4,850億円
- 進捗率は売上収益79.4%、Core営業利益80.0%、Core当期利益79.3%と、9か月時点の目安(75%)をそろって上回ります。通期予想は2026年1月29日公表分から修正されていません。
- 国内の製商品売上高は4,063億円↑ 前年同期比18.2%増でしたが、その一部には次世代基幹業務基盤(ERP)の稼働準備に伴い、医薬品卸向けの出荷を第3四半期へ前倒した影響が含まれます。第4四半期の数字を見る際は反動に注意が必要です。
- その他の売上収益は1,613億円(同37.7%増)と伸びが大きく、ヘムライブラやNEMLUVIOに関するロイヤルティ収入と一時金収入の増加が要因です。海外製商品売上高は5,005億円(同11.0%増)で、NEMLUVIOのガルデルマ向け輸出の大幅増が挙げられています。
- 配当は年間132円(中間66円・期末予想66円)の見込みです。前期の年間272円には創業100周年記念配当150円が含まれており、普通配当同士で比べると122円から132円への増配となります。
中外製薬の2026年12月期第3四半期累計(2026年1月〜9月)の連結業績は、売上収益1兆681億円↑ 前年同期比17.2%増、営業利益(IFRS)5,226億円(同21.6%増)、Core営業利益5,361億円(同19.0%増)、税引前四半期利益5,339億円、当社株主に帰属する四半期利益3,753億円(同22.8%増)、Core四半期利益3,847億円でした。当社株主帰属持分比率は88.0%です。
売上の内訳
国内製商品売上高は4,063億円↑ 前年同期比18.2%増でした。オンコロジー領域は2,048億円(同13.3%増)で、アバスチンが減収の一方、ルンスミオの浸透とポライビーの好調がありました。スペシャリティ領域は2,015億円(同23.6%増)で、ヘムライブラ、バビースモ、エンスプリングが堅調に推移し、新製品エレビジスも浸透したとされています。海外製商品売上高は5,005億円(同11.0%増)で、NEMLUVIOのガルデルマ向け輸出の大幅増とアレセンサのロシュ向け輸出増が要因です。その他の売上収益は1,613億円(同37.7%増)で、ロイヤルティ収入と一時金収入が増えました。なお国内売上には、ERP稼働に向けた移行対応として卸向け出荷を第3四半期へ前倒した影響が含まれると記載されています。
通期予想と配当
通期予想は2026年1月29日公表分から修正がなく、売上収益1兆3,450億円、Core営業利益6,700億円、Core当期利益4,850億円です(予想はいずれもCoreベース)。第3四半期累計の進捗率は短信の記載で売上収益79.4%、Core営業利益80.0%となっています。配当は第2四半期末66円、期末予想66円の年間132円で、配当予想の修正はありません。前期の年間配当272円には創業100周年記念配当150円が含まれており、普通配当同士では122円から132円への増配です。
第4四半期を見る際の注意点
国内製商品売上高の増加には、次世代基幹業務基盤(ERP)の稼働準備に伴い、医薬品卸向けの出荷時期を当第3四半期内へ前倒した影響が含まれると短信は明記しています。出荷の前倒しは翌四半期の売上の反動減につながる可能性があるため、第4四半期の国内売上の前年比較ではこの点を割り引いて見る必要があります。損益計算書上の日本向け製商品売上高は4,063億4,400万円でした。
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出典
中外製薬 2026年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年10月27日) 一次資料(2026/11/02確認)。数値はこの資料の記載値です。