数字の要点
通期予想に対する進捗
中間期の売上高3,072億円 ÷ 上方修正後の通期予想6,350億円
中間期の営業利益382億円 ÷ 上方修正後の通期予想830億円
中間期の親会社株主に帰属する中間純利益269億円 ÷ 上方修正後の通期予想575億円
- 通期予想の上方修正について、会社は「当中間連結会計期間における連結業績が力強い事業成長によって当初計画を上回ったこと及び足元の受注状況等を踏まえた」としています。修正額は売上高150億円、営業利益20億円、親会社株主に帰属する当期純利益5億円です。
- 修正後の通期予想には、インテックとの合併関連費用(販売費及び一般管理費約12億円、営業外費用約6億円)と、資産効率向上の一環としての投資有価証券の売却方針に基づく特別利益50億円が織り込まれています。
- セグメントでは金融IT(売上高+11.5%、営業利益+21.0%)と産業IT(同+6.0%、同+11.8%)が増収増益を牽引しました。一方、オファリングサービスは増収も、決済分野における先行投資の増加と海外事業における収益性低下で8.5%減益でした。
- 親会社株主に帰属する中間純利益の13.5%増には特別損益の改善も寄与しています。特別利益47.8億円(うち政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券売却益42.1億円)に対し、特別損失は18.7億円でした。
- 期末配当予想は45円から47円へ2円増配され、年間配当予想は92円となりました。会社は、自己株式取得を含む総還元性向の目安を45%から50%に引き上げた方針のもと、通期業績予想の上方修正に伴う増配と説明しています。
TISI株式会社(2026年7月1日に株式会社インテックを吸収合併し、TIS株式会社から商号変更)の2027年3月期中間期(2026年4月1日〜9月30日)の連結業績は、売上高3,072億円↑ 前年同期比6.5%増、営業利益382億円(同7.4%増)、経常利益383億円(同6.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益269億円(同13.5%増)でした。1株当たり中間純利益は127.12円、包括利益は259億円(同7.3%減)です。売上総利益率は28.0%と前年同期と同水準、営業利益率は12.4%(同0.1ポイント増)でした。当中間期には特別利益47.8億円と特別損失18.7億円を計上しており、特別利益の主な内容は政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券売却益42.1億円、特別損失の主な内容は減損損失9.9億円です。インテックとの合併関連費用は、販売費及び一般管理費に4.5億円、営業外費用に2.1億円を計上しています。
セグメント別の動き
オファリングサービスは売上高826億円↑ 前年同期比8.6%増、営業利益43億円(同8.5%減)でした。決済分野や基盤系をはじめとするIT投資需要の拡大と海外事業の寄与で増収となった一方、決済分野における先行投資の増加や海外事業における収益性低下で減益となり、営業利益率は5.2%(同0.9ポイント減)でした。BPMは売上高227億円(同4.7%増)、営業利益30億円(同1.6%増)で、注力領域のDX事業をはじめとする案件獲得が貢献しました。金融ITは売上高536億円(同11.5%増)、営業利益75億円(同21.0%増)と伸び、クレジットカード系の根幹先顧客への深耕やモダナイゼーション関連等の高付加価値ビジネスの推進が寄与し、営業利益率は13.9%(同1.1ポイント増)に改善しました。産業ITは売上高691億円(同6.0%増)、営業利益119億円(同11.8%増)で、製造業やサービス業をはじめ幅広い業種のIT投資拡大が全体を牽引しました。広域ITソリューションは売上高931億円(同4.1%増)、営業利益113億円(同4.7%増)、その他は売上高52億円(同2.2%増)、営業利益5億円(同10.2%増)でした。
通期予想と配当
通期(2027年3月期)の連結業績予想は、2026年5月8日公表の従来予想から上方修正され、売上高6,350億円↑ 前期比6.5%増、営業利益830億円(同8.9%増)、経常利益830億円(同8.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益575億円(同23.3%増)、1株当たり当期純利益273.48円となりました。修正額は売上高が150億円、営業利益と経常利益が各20億円、純利益が5億円です。会社は修正の理由を「当中間連結会計期間における連結業績が力強い事業成長によって当初計画を上回ったこと及び足元の受注状況等」としています。なお、修正後の予想には合併関連費用として販売費及び一般管理費約12億円と営業外費用約6億円、それに資産効率向上の一環としての投資有価証券の売却方針に基づく特別利益50億円が織り込まれています。中間期実績の修正後の通期予想に対する進捗率は、売上高48.4%、営業利益46.0%、中間純利益46.8%です(進捗率は当サイトの計算)。配当は中間45.00円が決まり、期末予想は従来の45.00円から47.00円へ2円増配され、年間92.00円(従来予想90.00円)となりました。前期実績は中間38.00円・期末42.00円の年間80.00円です。会社は中期経営計画(2024-2026)で自己株式取得を含む総還元性向の目安を45%から50%に引き上げており、今回の増配は通期業績予想の上方修正に伴うものと説明しています。
財務面の補足
財政状態では、資産合計5,393億円、純資産3,178億円、自己資本比率56.6%でした。純資産は前連結会計年度末から199億円減っており、自己株式の消却に伴う利益剰余金の減少500億円などが影響しています。資本政策では、2026年3月から5月にかけて約500億円(14,368,400株)の自己株式の取得を実施し、2026年8月31日に13,700,000株を消却しました。会社は今回の取得について、総還元性向50%に基づく2027年3月期の取得分82億円相当を含むものとしています。
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出典
TISI株式会社 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年11月4日) 一次資料(2026/11/06確認)。数値はこの資料の記載値です。