数字の要点
通期予想に対する進捗
中間期の売上高685億円 ÷ 上方修正後の通期予想1,430億円
中間期の営業利益162億円 ÷ 上方修正後の通期予想340億円
中間期の親会社株主に帰属する中間純利益127億円 ÷ 上方修正後の通期予想240億円
- 営業利益162億円のうち電子材料のセグメント利益は146億円を占めます。AIサーバー向けに、半導体パッケージ基板向けの低誘電特性・低熱膨張特性の特殊ガラスが伸びたと会社は説明しており、電子材料のセグメント利益は↑ 前年同期比63.1%増でした。
- 通期予想は売上高1,430億円、営業利益340億円、経常利益340億円、親会社株主に帰属する当期純利益240億円へ上方修正されました。ただし親会社帰属の当期純利益は↓ 前期比42.5%減の見通しで、前期実績417億円には土地売却による特別利益が含まれていた反動があります。
- 配当予想も修正されました。2026年7月1日の株式分割(1→5株)後の年間予想は37円で、分割前換算では185円となり、前期実績127円(分割前)を上回ります。中間配当は16円(分割前換算80円)です。
- 複合材は売上高75億円↑ 前年同期比10.7%増ながらセグメント損失1億円と、電子材料とは対照的に赤字が続いています。
日東紡績(日東紡)の2027年3月期中間期(2026年4月1日〜9月30日)の連結業績は、売上高685億円↑ 前年同期比19.4%増、営業利益162億円(同71.5%増)、経常利益165億円(同80.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益127億円(同84.0%増)でした。中間包括利益は154億円(同58.8%増)、1株当たり中間純利益は69.52円(株式分割調整後)、自己資本比率は63.0%です。なお同社は2026年7月1日に1株を5株とする株式分割を実施しており、1株当たり指標は調整後の数値です。
セグメント別の動き
セグメント別(外部顧客への売上高/セグメント利益)では、電子材料が売上高299億円↑ 前年同期比27.9%増、セグメント利益147億円(同63.1%増)と、売上・利益とも全体の中心です。会社は、AIサーバー向け需要の拡大が続き、半導体パッケージ基板向けの低誘電特性特殊ガラスや低熱膨張特性特殊ガラスの販売が伸びたこと、能力増強や価格改定も寄与したと説明しています。メディカルは売上高78億円(同16.0%増)、セグメント利益15億円(同41.0%増)。断熱材は売上高84億円(同15.5%増)、セグメント利益6億円と、前年同期の2億円の損失から黒字に転じました。資材・ケミカルは売上高49億円(同8.1%増)、セグメント利益3億円(同22.5%増)、その他は売上高98億円(同14.8%増)、セグメント利益4億円(同43.9%増)です。一方、複合材は売上高76億円(同10.7%増)ながらセグメント損失2億円(前年同期は1億円の損失)と赤字が続いています。
通期予想の 上方修正と配当
通期(2027年3月期)の業績予想は、2026年8月5日公表分から上方修正されました。売上高は1,410億円から1,430億円↑ 前期比21.0%増へ、営業利益と経常利益はいずれも300億円から340億円へ13.3%増額、親会社株主に帰属する当期純利益は200億円から240億円へ20.0%増額され、1株当たり当期純利益予想は131.85円となりました。ただし親会社株主に帰属する当期純利益は、前期実績418億円に対して42.5%減の見通しで、前期には固定資産(土地)売却による特別利益が含まれていました。配当は2026年7月1日の株式分割(1株を5株)に伴い表示が変わり、中間配当16.00円(分割前換算80.00円)、期末予想21.00円、年間予想37.00円(同185.00円)に修正されています(配当予想の修正:有)。同日には「剰余金の配当および配当予想の修正に関するお知らせ」も別途開示されました。前期実績は中間27.50円、期末99.50円、年間127.00円(いずれも分割前)でした。
会社自身の説明
会社は中間期の好業績について、AIサーバー向け需要の拡大を背景に、半導体パッケージ基板材料である低誘電特性・低熱膨張特性の特殊ガラスの販売数量が伸びたこと、生産能力の増強と価格改定が寄与したことを挙げています。中間期実績の上方修正後の通期予想に対する進捗率は、売上高47.9%、営業利益47.7%、親会社株主に帰属する中間純利益52.7%です(進捗率は当サイトの計算)。電子材料のセグメント利益率は49.0%(セグメント利益147億円÷売上高299億円、当サイトの計算)と高水準で、電子材料が中間期の営業利益162億円の大部分を生み出していることが分かります。
財政状態では、資産合計が2,932億円、純資産が1,918億円、自己資本が1,847億円で、自己資本比率は63.0%でした。中間包括利益は154億円↑ 前年同期比58.8%増です。なお、2026年7月1日に実施した株式分割(1株を5株)の影響で、1株当たり中間純利益69.52円や配当の単価は分割後の株数を前提とした表示になっています。
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出典
日東紡績 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年11月5日) 一次資料(2026/11/06確認)。数値はこの資料の記載値です。