数字の要点

売上高685億円​↑ 前年同期比+19.4%
営業利益162億円​↑ 前年同期比+71.5%
経常利益165億円​↑ 前年同期比+80.2%
親会社株主に帰属する中間純利益127億円​↑ 前年同期比+84.0%
電子材料セグメント利益147億円​↑ 前年同期比+63.1%
年間配当予想(修正後)37円中間 ​16円/期末予想 ​21円(株式分割後)

通期予想に対する進捗

売上高の進捗47.9%

中間期の売上高​685億円 ÷ 上方修正後の通期予想​1,430億円

営業利益の進捗47.7%

中間期の営業利益​162億円 ÷ 上方修正後の通期予想​340億円

親会社帰属中間純利益の進捗52.7%

中間期の親会社株主に帰属する中間純利益​127億円 ÷ 上方修正後の通期予想​240億円

読み解きのポイント
  • 営業利益​162億円のうち電子材料のセグメント利益は​146億円を占めます。AIサーバー向けに、半導体パッケージ基板向けの低誘電特性・低熱膨張特性の特殊ガラスが伸びたと会社は説明しており、電子材料のセグメント利益は​↑ 前年同期比63.1%増でした。
  • 通期予想は売上高​1,430億円、営業利益​340億円、経常利益​340億円、親会社株主に帰属する当期純利益​240億円へ上方修正されました。ただし親会社帰属の当期純利益は​↓ 前期比42.5%減の見通しで、前期実績​417億円には土地売却による特別利益が含まれていた反動があります。
  • 配当予想も修正されました。2026年7月1日の株式分割(1→5株)後の年間予想は​37円で、分割前換算では​185円となり、前期実績​127円(分割前)を上回ります。中間配当は​16円(分割前換算80円)です。
  • 複合材は売上高​75億円​↑ 前年同期比10.7%増ながらセグメント損失​1億円と、電子材料とは対照的に赤字が続いています。

日東紡績(日東紡)の2027年3月期中間期(2026年4月1日〜9月30日)の連結業績は、売上高​685億円​↑ 前年同期比19.4%増、営業利益​162億円(同71.5%増)、経常利益​165億円(同80.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益​127億円(同84.0%増)でした。中間包括利益は​154億円(同58.8%増)、​1株当たり中間純利益は​69.52円(株式分割調整後)、自己資本比率は​63.0%です。なお同社は2026年7月1日に​1株を​5株とする株式分割を実施しており、​1株当たり指標は調整後の数値です。

セグメント別の動き

セグメント別(外部顧客への売上高/セグメント利益)では、電子材料が売上高​299億円​↑ 前年同期比27.9%増、セグメント利益​147億円(同63.1%増)と、売上・利益とも全体の中心です。会社は、AIサーバー向け需要の拡大が続き、半導体パッケージ基板向けの低誘電特性特殊ガラスや低熱膨張特性特殊ガラスの販売が伸びたこと、能力増強や価格改定も寄与したと説明しています。メディカルは売上高​78億円(同16.0%増)、セグメント利益​15億円(同41.0%増)。断熱材は売上高​84億円(同15.5%増)、セグメント利益​6億円と、前年同期の​2億円の損失から黒字に転じました。資材・ケミカルは売上高​49億円(同8.1%増)、セグメント利益​3億円(同22.5%増)、その他は売上高​98億円(同14.8%増)、セグメント利益​4億円(同43.9%増)です。一方、複合材は売上高​76億円(同10.7%増)ながらセグメント損失​2億円(前年同期は1億円の損失)と赤字が続いています。

通期予想の上方修正と配当

通期(2027年3月期)の業績予想は、2026年8月5日公表分から上方修正されました。売上高は​1,410億円から​1,430億円​↑ 前期比21.0%増へ、営業利益と経常利益はいずれも​300億円から​340億円へ​13.3%増額、親会社株主に帰属する当期純利益は​200億円から​240億円へ​20.0%増額され、​1株当たり当期純利益予想は​131.85円となりました。ただし親会社株主に帰属する当期純利益は、前期実績​418億円に対して​42.5%減の見通しで、前期には固定資産(土地)売却による特別利益が含まれていました。配当は2026年7月1日の株式分割(1株を5株)に伴い表示が変わり、中間配当​16.00円(分割前換算80.00円)、期末予想​21.00円、年間予想​37.00円(同185.00円)に修正されています(配当予想の修正:有)。同日には「剰余金の配当および配当予想の修正に関するお知らせ」も別途開示されました。前期実績は中間​27.50円、期末​99.50円、年間​127.00円(いずれも分割前)でした。

会社自身の説明

会社は中間期の好業績について、AIサーバー向け需要の拡大を背景に、半導体パッケージ基板材料である低誘電特性・低熱膨張特性の特殊ガラスの販売数量が伸びたこと、生産能力の増強と価格改定が寄与したことを挙げています。中間期実績の上方修正後の通期予想に対する進捗率は、売上高​47.9%、営業利益​47.7%、親会社株主に帰属する中間純利益​52.7%です(進捗率は当サイトの計算)。電子材料のセグメント利益率は​49.0%(セグメント利益​147億円÷売上高​299億円、当サイトの計算)と高水準で、電子材料が中間期の営業利益​162億円の大部分を生み出していることが分かります。

財政状態では、資産合計が​2,932億円、純資産が​1,918億円、自己資本が​1,847億円で、自己資本比率は​63.0%でした。中間包括利益は​154億円​↑ 前年同期比58.8%増です。なお、2026年7月1日に実施した株式分割(1株を5株)の影響で、​1株当たり中間純利益​69.52円や配当の単価は分割後の株数を前提とした表示になっています。

この企業のデータを見る

出典