数字の要点
通期予想に対する進捗
中間期の売上高9,660億円 ÷ 通期予想2兆500億円
中間期の営業利益2,165億円 ÷ 通期予想3,700億円
中間期の親会社株主に帰属する中間純利益2,209億円 ÷ 通期予想3,100億円
- 中間期の営業利益は2,165億円↑ 前年同期比49.1%増で、据え置かれた通期予想3,700億円に対する進捗率は58.5%です。売上高が12.1%減となる中での大幅増益で、営業利益率は前年同期の13.2%から22.4%へ上昇しました。会社は要因として、ソフトウェアの販売が堅調に推移し売上高に占める割合が上昇したことに加え、売上原価として計上していた米国IEEPAに基づく関税の還付を当第1四半期に受けたことを挙げています(還付額は説明資料で約3億USドルとされています)。
- ハードウェアの販売は前年を下回りました。Switch 2は当中間期649万台↓ 前年同期比37.4%減で累計2,635万台、Switchは127万台(同32.7%減)で累計1億5,720万台です。一方ソフトウェアはSwitch 2が2,449万本(同18.8%増)、Switchが6,573万本(同6.8%増)と伸びており、売上総利益率は前年同期の36.2%から50.4%へ上昇しました。
- 通期予想は売上高2兆500億円↓ 前期比11.4%減、営業利益3,700億円(同2.7%増)、経常利益4,300億円(同20.7%減)、当期純利益3,100億円(同26.9%減)で据え置かれました。販売数量予想もSwitch 2ハード1,650万台、ソフト6,000万本、Switchハード200万台、ソフト1億500万本で変更はありません。説明資料では、予想の前提として為替1ドル150円・1ユーロ175円、メモリを中心とする部材価格の高騰や関税の支払い等に伴う原価への影響として約1,000億円を織り込み済みであることが示されています。
- 配当は中間76円が決定し、期末予想86円とあわせて年間162円の予想は2026年5月8日公表から変更ありません。前期実績は中間42円、期末177円、年間219円でした。短信の配当修正の有無は「有」とされていますが、これは中間配当76円の決定と期末86円の内訳明示によるもので、年間162円の予想自体は据え置きです。なお本日に自社株買いの発表はありませんでした。
任天堂の2027年3月期中間期(2026年4月1日〜9月30日)の連結業績は、売上高9,660億円↓ 前年同期比12.1%減、営業利益2,165億円(同49.1%増)、経常利益3,007億円(同27.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益2,209億円(同11.0%増)でした。1株当たり中間純利益は191.63円(前年同期170.87円)です。通期(2027年3月期)の業績予想は2026年5月8日公表から変更なく、売上高2兆500億円↓ 前期比11.4%減、営業利益3,700億円(同2.7%増)、経常利益4,300億円(同20.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益3,100億円(同26.9%減)、1株当たり当期純利益予想268.90円となりました。中間期実績の通期予想に対する進捗率は、売上高47.1%、営業利益58.5%、中間純利益71.3%です(進捗率は当サイトの計算)。海外売上高は7,624億円で海外売上高比率は78.9%、売上総利益は4,865億円で売上総利益率は50.4%(前年同期36.2%)でした。
ハード・ ソフトの販売
以下、ハードウェア・ソフトウェアの販売台数・本数と売上高の内訳は、同日開示の決算説明資料(一次情報)によるものです。Switch 2のハードウェアは当中間期649万台↓ 前年同期比37.4%減で、2026年9月末時点の累計は2,635万台となりました。ソフトウェアは2,449万本(同18.8%増)で累計7,321万本です。Switchのハードウェアは127万台(同32.7%減)で累計1億5,720万台、ソフトウェアは6,573万本(同6.8%増)で累計15億9,387万本でした。主力タイトル(当中間期)は、『トモダチコレクション わくわく生活』881万本、『リズム天国 ミラクルスターズ』289万本(以上Switch)、『スプラトゥーン レイダース』242万本、『マリオカート ワールド』178万本、『ぽこ あ ポケモン』163万本、『ファイアーエムブレム 万紫千紅』134万本、『Star Fox』117万本(以上Switch 2)です。なお、任天堂は報告セグメント別の売上・利益を開示していないため、セグメント別利益の記載はありません。
売上高の内訳(決算説明資料)では、ゲーム専用機が9,033億円↓ 前年同期比15.3%減、IP関連収入等が627億円(同87.9%増)でした。デジタル売上高は2,496億円(同60.5%増)で、デジタル売上高比率は60.7%(前年同期比6.2ポイント上昇)です。地域別売上高は日本2,036億円、米大陸4,190億円、欧州2,075億円、その他1,359億円でした。
配当・株主還元
配当は同日に別途開示された「剰余金の配当(中間配当)および期末配当予想に関するお知らせ」で、中間配当76円が決定し、期末配当予想86円が示され、年間配当予想は162円(2026年5月8日公表から変更なし)となりました。前期実績は中間42円、期末177円、年間219円です。中間配当金総額は876億円、基準日は2026年9月30日、効力発生日・配当支払開始予定日は2026年12月1日です。配当方針として、中間配当は中間期の連結営業利益の40%を配当金総額の基準とし、自己株式を差し引いた発行済株式数で除して1円未満を切り上げるとされています。年間配当は通期連結営業利益の40%基準か連結配当性向60%基準のいずれか高い方とされています。なお、本日に自社株買いの発表はありませんでした。
会社自身の説明
短信の「経営成績等の概況」で会社は、売上高の減少について、ソフトウェア販売本数の増加や円安の進行があったものの、主にハードウェアの販売台数が減少したため、ゲーム専用機ビジネスは↓ 前年同期比15.3%減の9,033億円になったと説明しています。IP関連収入等は『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』に関連する映像コンテンツ収入の増加などにより↑ 前年同期比87.9%増の627億円でした。営業利益の増加については、ソフトウェアの販売が堅調に推移し売上高に占める割合が上昇したことに加え、売上原価として計上していた米国IEEPAに基づく関税の還付を当第1四半期に受けたことなどによるとしています。説明資料によれば還付額は約3億USドルで、当第1四半期に売上原価の減額として計上されました。還付対象となった関税は主として販売価格に転嫁せず当社が負担していたものです。経常利益は持分法による投資利益608億円や受取利息267億円を計上したことなどにより3,006億円となりました。
為替の影響は売上高段階で+631億円、営業利益段階で約+222億円でした。期中平均レートは1ドル159.29円(前年同期145.98円)、1ユーロ184.22円(同168.17円)です。販管費は広告宣伝費が減少したものの、研究開発費の増加や円安による外貨建て費用の円換算額の増加などにより↑ 前年同期比6.6%増の2,699億円でした。内訳は研究開発費962億円(前年同期824億円)、広告宣伝費534億円(同647億円)です。通期の見通しについて会社は、業績予想を2026年5月8日公表から変更しないとし、Switch 2では10月に「ゼルダの伝説40周年アニバーサリーエディション」を発売し、ソフトは『Nintendo Switch Sports Resort』(10月)、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(11月)、『メトロイド ラヴェナス』(2027年1月)などを予定しているとしています。半期報告書の提出予定日は2026年11月6日です。
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出典
任天堂 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年11月5日) 一次資料(2026/11/05確認)。数値はこの資料の記載値です。