数字の要点

売上収益1,819億円​↑ 前年同期比+6.4%
営業利益363億円​↑ 前年同期比+1.0%
税引前中間利益366億円​↓ 前年同期比-0.2%
親会社の所有者に帰属する中間利益200億円​↓ 前年同期比-11.9%
メディカルプラットフォーム売上収益544億円​↑ 前年同期比+4.6%
海外売上収益454億円​↑ 前年同期比+10.7%

通期予想に対する進捗

売上収益の進捗45.5%

中間期の売上収益​1,819億円 ÷ 通期予想​4,000億円

営業利益の進捗45.4%

中間期の営業利益​363億円 ÷ 通期予想​800億円

中間利益の進捗37.7%

中間期の親会社の所有者に帰属する中間利益​200億円 ÷ 通期予想​530億円

読み解きのポイント
  • 売上収益は​6.4%増と増収でしたが、営業利益は​1.0%増にとどまりました。法人所得税費用が​114億円から​140億円へ増えたことで、中間利益は​10.7%減、親会社の所有者に帰属する中間利益は​11.9%減となっています。
  • 通期予想は売上収益​4,000億円、営業利益​800億円、親会社の所有者に帰属する当期利益​530億円で据え置かれました。中間期の期初予想(売上収益​1,920億円、営業利益​370億円、親会社の所有者に帰属する中間利益​240億円)には届かなかったものの、会社は通期予想を修正していません。進捗率は親会社の所有者に帰属する中間利益で​37.7%です(進捗率は当サイトの計算)。
  • セグメントでは明暗が分かれました。海外(売上収益+10.7%、セグメント利益+10.4%)とペイシェントソリューション(同+10.5%、同+90.7%)が伸びた一方、サイトソリューションは増収も診療報酬改定に伴う単価低下と先行投資で​45.1%減益、エビデンスソリューションも前年の大型案件の剥落で減収減益でした。
  • 配当予想額は未定です。中間配当は​0円で、会社は資金需要動向とキャッシュ・フローの状況を勘案して株主配当の水準を決定する予定としています。

エムスリーの2027年3月期中間期(2026年4月1日〜9月30日)の連結業績は、売上収益​1,819億円​↑ 前年同期比6.4%増、営業利益​363億円(同1.0%増)、税引前中間利益​366億円(同0.2%減)、中間利益​226億円(同10.7%減)、親会社の所有者に帰属する中間利益​200億円(同11.9%減)でした。基本的​1株当たり中間利益は​29.98円です。第1四半期決算短信で示された中間期の業績予想(売上収益​1,920億円、営業利益​370億円、親会社の所有者に帰属する中間利益​240億円)には届きませんでしたが、通期(2027年3月期)の業績予想は売上収益​4,000億円​↑ 前期比13.8%増、営業利益​800億円(同8.8%増)、税引前利益​810億円(同6.2%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益​530億円(同7.9%増)で据え置かれ、業績予想の修正はありません。中間期実績の通期予想に対する進捗率は、売上収益​45.5%、営業利益​45.4%、親会社の所有者に帰属する中間利益​37.7%です(進捗率は当サイトの計算)。

セグメント別の動き

メディカルプラットフォームは売上収益​544億円​↑ 前年同期比4.6%増、セグメント利益​185億円(同3.5%増)でした。2026年7月に連結を開始した株式会社ワイズマンの新規連結効果に加え、電子カルテ等を提供する医療現場のDX化支援が堅調に推移しました。利益率の高い製薬マーケティング支援事業の売上は減った一方、医療機関向けの支援事業で減損損失の戻入を計上したことなどが利益を支えました。エビデンスソリューションは売上収益​117億円(同3.8%減)、セグメント利益​20億円(同15.3%減)で、前年同期にあった収益性の高い案件や大型案件の貢献が剥落しました。キャリアソリューションは売上収益​127億円(同3.7%減)と、薬剤師向けの派遣サービスを中心に減収でしたが、収益ミックスの改善によりセグメント利益は​44億円(同2.2%増)と増えました。サイトソリューションは売上収益​287億円(同9.3%増)と伸びたものの、ホスピス事業における診療報酬改定に伴う単価低下や、新規開設に向けた先行投資費用の増加で、セグメント利益は​9億円(同45.1%減)と大きく減りました。ペイシェントソリューションは売上収益​302億円(同10.5%増)、セグメント利益​20億円(同90.7%増)で、CSセットの新規契約獲得による利用者の増加に加え、患者衣の会計上の取扱いの変更や投資関連の一過性利益が寄与しました。海外は売上収益​454億円(同10.7%増)、セグメント利益​99億円(同10.4%増)で、先行投資を積極的に実施した一方、円安による追い風と収益ミックスの改善が利益を押し上げました。

配当・株主還元

配当は中間​0.00円です。2027年3月期の配当予想額は未定で、会社は「今後の資金需要動向とキャッシュ・フローの状況とを勘案し、株主配当の水準を決定する予定」としています。前期(2026年3月期)の配当は中間​0.00円・期末​22.00円の年間​22.00円でした。なお、当中間期には自己株式の取得​35億円と剰余金の配当​147億円による株主還元が行われました。

財務面の補足

財政状態では、資産合計は​6,584億円と前連結会計年度末から​210億円増えました。新規連結子会社の取得により、のれんが​179億円、無形資産が​196億円増加したことが主因です。資本合計は​4,453億円で、親会社所有者帰属持分比率は​61.8%でした。損益面では、税引前中間利益が​↓ 前年同期比0.2%減とほぼ横ばいだったのに対し、法人所得税費用が​114億円から​140億円へ増えたことが、中間利益の​10.7%減の一因となっています。

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